役場環境課から知らせてもらったリンゴの伐採木、連絡とってみたら、昔の知り合いだった。そうかぁ、やっぱり果樹止めるんだな、お互い歳だもの。3反部もあるってさぁ。リンゴそれも省農薬でって、大変だったろう、お疲れさん。他にも一人引き取り手がいて、その人の都合で日曜朝のスタートってことになった。若い人で、勤めもあるし、農家じゃないらしく軽トラを借りる必要から、日曜日限定で作業。
広いなぁ、3反部!伐採した木は20本以上。運搬しやすいように太いものは70センチくらい、細めだと1メートルくらいに切ってくれてある。伐採を担当したのも、昔の知り合い、今は山奥で猟師&樵で暮らしてる人だった。一人、1日すべて切ったて話し、なんと今もバリバリだぜ。
それじゃ二手に分かれて積み方開始するか。
って、太めのものに手をかけてみて、あっ、こりゃダメだわ、まるで動く気配もない。リンゴは重いからなぁ、直径40センチとなるともう、とてもとても!重いのは若い人にお願いすっこんだ、ってことで、ジジイでもたがえる適当な枝を選んで積み込んだ。
去年の、途中パンク!って痛い経験あるから、控えめに控えめに。なのに、なんだかエンジン焦げ臭いぞ?しばらく走ってみて気づいた。サイドブレーキ引いたまんまだよ、危ねえ、危ねえ。
畑まで割と近いので、午前中4回往復をしたら、あらら、雨だぜ。日曜限定のお兄さんは頑張るしかないだろうが、こっちは貧乏暇ありのジイサンだ、焦るこたぁねぇ、また明日ってことで、初日終了。
あの重さ、いっくら若いったって、持ち上げられねえよな。雨の中、夢中で運んだとしても、まず7割がたは残ってるだろうさ。ってことは、あのぶっとい奴らも残ってるってことだ。そんじゃチェーンソー持参で、切りながら運搬か。
ああ、やっぱりなぁ!全然持って行ってないぜ、兄ちゃん。どう見ても肉体労働の現業じゃないもの、あの華奢な体つき。となると、ばんばか刻んで行くしかないな。貰いますって引き受けて、重いのはダメ、なんて言ってられないもの。
チェーンソーのバーより太い幹、切れるか?さすがのスチールも手こずったが、ほぼ、半日かけて切り終えた。さぁて、運ぶぞぉぉぉ!
重い!とにかく重い!!半分に切ったって、数秒間持ち上げるのがやっとこさ。荷台の近くまで転がして行って、渾身の力を振り絞り気合いとともに、荷台に乗せる。その繰り返し。細いものはその上に放り上げる。ロープを掛けて出発。我が家到着も下ろすのがまた一苦労。昨日の分で、軒下はもうかなり埋まってる。この先、何台分到着するとなると、こりゃ考えんなねぞ。
さっさと積んで、ちゃっちゃか下ろして、1往復45分、3時間で4回か、なんとか今日中に終われるかな、なんて甘いぜ、ジイサン、見通しが。5時を回って、これで今日はお終いだ、残念、明日に持ち越しだ1台分。
園地から出ようとしたところで、血相変えたおじさんに捕まった。通路と思ってた敷地がそのオジサンの所有地だったらしく、大変な怒りよう。誰の土地だと思ってる!?一言挨拶さんなねべ!土固くなって耕されないだろ!(最近耕作の形跡なし)等、矢継ぎ早の怒号の数々。ははぁんこりゃリンゴ園の持ち主と長年の角逐を抱えてるお隣さんだな、この怒り方の理不尽さは、積年の恨みつらみがこびりついてぞるぜ。と、なりゃ、面と向かっての主張は火に油だ。ここは、ひたすら、悪かったことなぁ、知らなかったもんでぇ、これから気いつけっから、勘弁な、と頭を下げ通して喚問を潜り抜けた。土地の境界争いてのは、往々にしてこうやってもつれるもんなんだよな。帰宅、積み下ろし、さすがに疲れ果てた。とりわけ二の腕に力が入らん。手首もひねったようで、痛みあり。
もう、これで終わりにしてごめん、許してな、っと謝り入れるかとも思ったが、待て待て、途中で放り出されたら向こうも困るぞ。細枝の片付けをしない分、薪材はすべては運び出さなくっちゃ。曲がりっぱなしの腰をよっこらさと伸ばして、最後の1往復。ちょちょいだと思ったら、楽々1台分あった。これを薪置き場に放り上げて、すべて、すべて終了した。
良かった!でも、リンゴの場合、ここからなんだぜ、難関は。割れにくいんだよ、とことん固い!しかも、切って日を置くとさらに厄介なことになる。ってことは、明日からこのリンゴ材の山との格闘を始めにゃならんってことだぜ。うーん、これはかなりプレッシャーだなぁ。
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