ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ツイッターで教えてもらう、本も映画も!

2022-01-11 12:06:29 | アート・文化

 ツイッターで時間を費やすことが多くなってる。いいのか、悪いのか?ちょい依存症的かな?要注意かも。新聞もとんと読まなくなった。ざっと見出しに目を通すと、記事の内容あらかた想像できるんだよな、すでに後追いだから。大手メディアの記者たちの萎縮ぶりも酷くて腰が引けてるのがありありで、かえって地方支局の若手の方が気兼ねなく、いや、きっと圧力は受けてるんだろうが、元気に発信してる。って言ってもこれもツイッターの話し。

 なんたって、こっちの知りたい出来事や同様の傾向を持った人たちのつぶやきが多いってこと、ここだよな、ツイッターの良さは。ただ、それは情報が偏るって弱点でもあるんだが、それは、十分気を付けようと自戒しつつ、数百人のフォローアカウントの発信を安心して覗いていられる。

 出入国法の問題とか、食料配布の現場の報告とか、生活保護申請の寄り添いとか、女系天皇の問題解説とか、フェミニズム論争とか、NHKの忖度報道とか、反原発の運動報告とか、各地の選挙や候補者の選挙活動の様子とか、興味の赴くままに、さまざまな情報がリアルタイムで入って来る。あっ、もちろん、野党各党の主だった人たち、いや、地方で地道に活動している議員たちなんかの発信もつどつどに。中でもれいわ新選組の大石あきこ姐御とやはた愛ちゃん関連は逃すもんかいの勢いでいいねを押してるぜ。

 情報入手ってことで、このところ役に立ってるのが、推薦本とかお勧め映画だな。間近なところでは宇都宮健児さんお薦めの「閔妃暗殺」角田房子とか、著者及び愛読者から知った「本心」平野啓一郎とか、「賃金破壊」竹信三恵子、「賃労働の系譜学」今野晴貴なんか今野さんの自薦他薦本だ。いずれも期待に違わずの面白さ、有用さ、うん、ありがとう勧めてくれて。何故か引っかかった「向う岸からの世界史」良知力なんて、1848年のウィーン革命の話し、まず、ツイッターで紹介されなきゃ一生お目に掛かれなかった本だよな。

 映画でも情報をいろいろもらってる。ユダヤ教の超正統派の社会とその抑圧から脱出する女性を描いた「アンオーソドックス」なんて、目から鱗どころか、まったく未知の深海を覗かせてもらえた。これも、見ず知らずのフェミ界隈の女性からのお薦めだった。もしツイートを目にしなけりゃ、Netflixの膨大なコンテンツの中に埋もれたままにしてたことだろうな。

 昨夜は、GYAOで「金子文子と朴烈」が無料公開中だよぉってお知らせ受けて、おっ、そりゃ見逃せねえぜ、ってさっそく検索、楽しんだ。

 改めて、金子文子ってすげぇ女だなぁ!こんな、時代を一気に何層も突き抜けた女がいたなんて、驚きだぜ。未熟な爆弾テロ計画から外れていたのに、愛する男と諸悪の根源天皇制打倒を目指して、敢えて大逆罪を主張して堂々と裁判の場を主義主張の場とした。まさしくアナーキーだな。

 ただ、映画としては、うーん、どうもなぁ?

 文子のキャラ描写がどうにも軽い。明るく無邪気屈託なしで、今時のギャル、あっ、もうそんなのいないか、みたいで、彼女の、親族から裏切られ男たちに弄ばれた半生から、それ、ちょっと違うんじゃないか、って違和感は感じ続けたね。まっ、あんな可愛くて芯の通った襲撃犯、映画的で魅力的じゃあったんだが。

 文子と朴を無理やり死刑判決に追い込む、当時の内務大臣やその周辺の閣僚たちも、かなり戯画化し過ぎてて、かえって、時代の暗さ、重さ、朝鮮人差別の実相を伝えきれなかった気がする。それと、2時間超と長尺の大半が、逮捕拘禁中と取り調べ、公判で費やされてるって、飽きるよなぁ。差別的で残虐な看守が、文子の手記を読んで共感を持つように変わっていくとか、同じ不逞社の仲間たちや朝鮮から来た新聞記者とか出して、いろいろ工夫はしているんだが、やっぱり、長い。どうしても天皇論とか朝鮮の不当支配の問題とか、理屈っぽい内容のやり取りになるからなぁ。ネトフリのトップギア失踪のオリジナルなんか見続けてる身にはかなりキツイ鑑賞タイムだった。

 ただ、この事件を当時の朝鮮でどのように見られていたか、とか、周囲の朝鮮人たちがどうかかわったか、なんて、これまで知らなかった、って言ってもたかだか数冊関連本読んだだけだけど、史実を教えてもらえたのは大いに役立った。ただし、どこまで史実に忠実なのか、そこが問題じゃあるんだが。

 なんだ、なんだ。ツイッターの有用性で書き始めたのに、いつの間にか、「金子文子と朴烈」の話しになっちまったぜ。って、言うか、最初はこの映画感想を書こうと思ってたんだ。ちょい評価低いんで、ツイッターのお役立ちについて前ぶりが長くなってしまったってことだ。

 ツイッターに感謝を捧げつつ、さぁて、また、新しいツイートチェックするかな。

 


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