ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

軽トラ救出(大)作戦!

2023-05-07 14:37:23 | 米つくり
ヤバッ!後輪左右とも落ちて、路肩で亀の子!
ど、どうする?浮き上がった運転席部分が道路塞いじゃってるぜ。へぇ、軽トラってけっこう長さあるんだ、ってどうでもいいだろそんなこと。
いや、違う。車来たら通れないじゃないか!ってこともあるが、それ以上に恥ずかしい!
早く、早くこの滑稽な窮地から抜け出さねば。
幸い、軽トラは腹部のミッションが引っかかってこれ以上はずり落ちそうにない。

って、ことはトラクターで後ろに引きずり下ろすわけにはいかん。
いや、前に引っ張るのも無理だろう。って、ことはレッカー車呼んでもダメってことだ。
なんとか、車体を上持ちげなくっちゃならんぞ。
クレーン車しかないが、そりゃ大袈裟だろ。どこに頼めばいいかもわからんし。
タイヤ交換用のジャッキで腹の部分を上げるのはどうだ?うーん、片側だけ持ち上げたらかえって危険だ。
とすると、残る方法は、ただ一つ!
そう、何人かで落っこちた尻を持ち上げて道路に押し戻せばいいんだ!
簡単じゃぁん!理屈は。ただ、
できるのか?そんなこと。
できる!大人3~4人いれば持ち上げられるさ、軽だもの、軽トラだもの。
どこから来るのよ、その自信?
最近は人情つれなくなって、あまり見かけなくなったが、ここら冬の雪道じゃ、吹き溜まりに突っ込んだ車を、通りがかりの数人が力出し合て、引っ張り出したものなんだ。軽ならできる、軽なら持ち上げられる。

よしっ、人出だ。
幸い、知人親子が家に来ている。
はぁっ?なんたって、お誂え向きなのさ?
それは、・・・この種明かし、またまた次回のお楽しみってことで。
ともかく、携帯で呼び寄せられて、惨状を目にするやいなや、
「うわぁ、これダメですよ」
「JAF案件!」
「うちなら陸運局に報告ものですよ」
って、そう、彼らはタクシー関係者、プロだったんだ。
が、運転、運行は専門でもこの両後輪脱輪、お手上げ万歳状態を乗り切るノウハウなど持ち合わせちゃいない。
ここはもう、俺の経験と直感で押し切るしかない。
「大丈夫!男3人、女2人(年寄り2人を含むが)絶対に持ち上げられる」。
力のありそうな人間を左右と真ん中に配置して、
せぇぇの!
せぇぇの!
せぇぇの!
掛け声4度、上がったぁぁぁぁぁぁ!
なっ、持ち上げられるだろ。軽だから、軽トラだから。と、雪国の優しく逞しき男たちの風習を解き明かした。
やっと道路に戻った軽トラ、まだ道路を直角によぎっている。また切り返しの連続なんておっかないことできないぜ。そうさ、田んぼに入ってUターンすりゃいいのさ、耕耘前の部分ならトラックで走れる。
狭い侵入口をそろそろと下って、田の中に。ぐるっと回って頭から道路に上がる。なんだ、簡単じゃないか!
どうして最初からそうしなかったんだ!
もう、恰好つけやがって!甘く見やがって!
わざわざ駆けつけてくれた客人たち、ありがとう。
で、君らが都合よくこの場にいた事情については、次回、乞うご期待だぜ。


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