ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

田んぼも畑も電柵空間!

2021-07-03 17:57:21 | 農業

 えっ!ここにも張るの?そんなぁ、道路沿いじゃない。公民館の前出し、車、けっこう通るし。

 我が家の道向かいHさんの田んぼ、周囲をぐるりと電柵で囲っている。聞けば、奥の畑にイノシシが出たってことだ。へぇ?そうなのか。隣り合わせでも、家にゃさっぱり出没しねえけどな。ちょっとでも害を受けた人たちは、大騒ぎで電柵をめぐらしている。

 たしかになぁ、せっかく育ち始めたイネをぐちゃらぐちゃにこね回されたら、怒り心頭だよな。田んぼも畑も寸分の隙無く高圧電線張り廻らせる気もわからんじゃない。電気牧柵についちゃ、ここらの先駆者だからな、俺は。山際に桃畑を作ってた時、サルの大群に襲われ、収穫直前の数百個、一夜で食い散らされた。くそっ、おめえら、草刈りも袋掛けも農薬散布も、なあんもしてねえだろ、途中から横入りして食い散らすなんの権利があんなだ!?これ以上、勝手放題させてなるものかっ!と、電柵を張り巡らした。そう、地域じゃ珍しい取り組みだった。

 で、電柵防御線はどうなったか?サル知恵バカになんねえぞ、簡単にかいくぐられた。その時の教訓。郷に入っては郷に従え、山に入れば獣に従え。

 その獣たちが自分たちの持ち分から越境して里に入り込んできてるわけだ。こりゃ許せぇぇぇぇぇん!となるわ。

 特に、イノシシ!分けわかんぞ、おめえらの行動は。なんだって、田の畔ほっくり返すだよ。実ってもいない田んぼ荒して何が面白いんだっ!さあ、これからだって時に暴れ回ることいないだろうが!

 田んぼ、畑、専業農家は戦々恐々!貴重な収入源を台無しにされてなるもんか!と、たどり着いたのが、ぐるっと電柵!もう、そこら中、電線だらけだ。しかも、それにはイノシシもビビる、ビビッと高電圧電流が流れてる。怖ぁぁぁ!下手に近寄れない。なんか、地域全体が収容所みたいな感じだぜ。さっきも田んぼの除草で、危く隣りのブドウ園の電柵に触りそうになった。危ねぇ、危ねぇ!

 イノシシ怖い!もわかるが、このぐるっと電柵もなんとかならんか?

 やつらも生きんかな、で必死なんだろうぜ。お互いに折り合える妥協点はないもんか。

 被害に敏感になり過ぎない、ってことも大切なんじゃないか、獣たちと分かち合いも悪かない、とは思うんだが、そんなのは大雑把でなる我が家の常識、几帳面な世間には通用せんだろうしなぁ。

 「電柵、張った方がいいよ、そっちの畑もやられるぜ」心配してくれてのご忠告。

 「なに、家の野菜はきっと不味いから食いにこねえさ」と、返した皮肉、伝わらんだろうなぁ。

 

 


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