ステージおきたま

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菜の花座、公演本番まで1カ月!

2021-10-29 13:58:55 | 菜の花座

  あっと言う間に公演1カ月前!って当たり前だ、台本上がったの2週間前だもの。最初から1カ月半で仕上げるつもりだから。

 フツウの芝居だったら、絶対無理だろうな。セリフの入りが遅い菜の花座、夢中で暗記したとしてもほぼ1カ月はかかってしまうはずだ。それを、たったの一月半!無理は承知とは言え、役者もスタッフもかなりのプレッシャー、と、思いきや、意外とマイペースで進んでいるようだぜ。

 やっぱり、二人芝居を9本つなげたってオムニバス形式が効いてるな。役者一人あたり1~2本のエピソード、絡みは相手役に限られる。設定も単純で時間的にも場面的にも変化がない。しかも、セリフも少ない。気楽に言い切ってしまえば、一人10分程度のコントをものすれば済むってことだ。まっ、なんとかなんじゃね?って鷹揚に構えていられるってもんさ。

 稽古が複数コンビ、同時進行できるってのも大きいよな。相手役一人いれば、片隅に行ってすぐに合わせられる。借りられる練習会場は広いので、適当に散らばって思い思いに稽古できる。

 一人気を揉んでいるのは、舞台監督兼装置・道具製作担当者だ。去年のディスタンスのように、透明ビニールで囲った凝った演技スペースを4っつも!なんて無茶振りはしていない。時間がない中、ともかく本公演をやり遂げる、これが一番の目標だから、舞台も道具も思いっきりシンプル、つまり手抜きで行くことにしている。

 ただ、一つ、近未来の対コロナ防護服だけは、ちょいと斬新なものをお願いしている。デルタ株を上回る強力な変異株が蔓延し、マスクでは防ぎきれず、一般人も全身を覆う強力な防護服着用が義務付けられているって設定だからだ。もちろん、現在利用されている医療用防護服なんて論外だ。もっと奇抜なもの、観客があっと驚き、かつ微笑ましく感じるものが欲しい。

 悩みに悩んで試作品を出してくれたが、素っ気なくダメだし。素材から思いがけないものを利用して、楽しくカラフルなものを提案した。勝手なもんだぜ、演出なんて。こんなの作れ!これ使って作れ!客が楽しくなるようなもの作れ!って注文だけの言いたい放題だもの。相当ハードルの高い仕事だが、菜の花座の道具担当、優秀極め付きだから、きっと斬新な防護服で近未来を彩ってくれるだろう。

 去年同様、コロナ禍の緊急避難的舞台作りだが、二人で1本を仕上げるってやり方は、お互いに意見を出し合い、演技を工夫しながら作っていける。このメリットはとても大きい。演出お任せ、指示待ちの姿勢を否が応でも克服していかにゃならんもの。

 台本を生きた対話にしていくにはどうすればいいのか?日々悩みの稽古が続く。

 で、演出としちゃ、適当に見て回りながら、勝手に口出ししてりゃいいんだ、ってそうも行かんぞ。全体の構成とかエピソードのつなぎとか、考えにゃならんのよ、ああ、忙しい!って、おい、わざとらしいぜ。

 

 


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