ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

またもや足攣り!長井フルマラソン

2018-10-22 09:03:28 | ランニング

 またやっちまったよ、足攣り!それも3年前とまったく同じ状況、同じ場所、って学んでないよなぁ、まったく。

 やっぱり秋のフルは厳しいんだよな、百姓にとって。稲刈り、掛け替え、脱穀、それに畑仕事、連日農作業が続くからなぁ。今回の失敗は、前日にやったタマネギの苗移植。こまかな苗を300本ほど植えた。膝ついて、屈みこんで1本1本植えるんだ。下半身を極度に折り曲げた作業で、尻、腿、膝がやられた。これが響いた。

 2週間前に強行したハーフ&ハーフの疲れもきっと残ってたな。またまた、30キロ手前の坂道を上がり切ったところで痙攣発生。一度攣れば、歩くたび、動くたび、動こうと意識するたび、右左の腿、前も後ろも、痙攣が走って筋肉が固まる。しばらく止まって痛みが去るのを待って、歩き始める。が、すぐに引いては止せる波のように戻って来る。走れば通常運行を思い出すかも、なんてそろそろと走り始めれば、さらに手ひどくブレーキがかかる。うーん、このままリタイアか?一瞬よぎる悪夢。

 いい気になって、前半、ペース上げ過ぎたからだぜ。ほら、瀬古が開会式の挨拶で、今日は最高のコンディション、ここで自己ベスト更新できなきゃ一生できない!なんて煽るからさ、その気に成っちまったんたぜ。1周回終わってハーフが2時間13分、いいところじゃないか。自己ベストは4時間29分59秒だから、単純に2倍すりゃ自己ベスト更新!まっ、そんなに上手く行くたぁ思わなかったけど、少なくとも4時間45分くらいでフィニッシュできんじゃないか、って自惚れちまったわけさ。

 2周回目の坂道だって、無理して走り切らずに歩いたっていいわけだし、その直後の給水所では、5分程度の休憩を入れるつもりでいた。なのには!行けそう、って思い込みでそのまま止まらず給水!この直後に痙攣ダウン!だもの。

 事故発生からは、止まっちゃ痙攣が去るのを待ち、歩きだしちゃ攣り、我慢して走れば、痛みに引き攣るなんてことを繰り返すこと2キロほど。このしつこさはなんだ、いつまでも取り纏ってくるぞ、痙攣の魔物め!こりゃダメだ。幸いそろそろと歩ける程度には回復してきたので、もう最後まで歩くしかない。天気もいいし、田園のお散歩だ。まっ、競歩大会に変わったって思うか、なんて、己を誤魔化し誤魔化し、歩くことさらに2キロ。残りは8キロ、ええーっ、この先8キロ!ずっと歩くとすると、11分/キロのペースだから、88分!制限時間の6時間超えちまうぜ!とほほ、情けねえ!回収かよ。

 次々に後続のランナーが追い抜いていく。痙攣だから、足攣ってるんだから、走る力も気力もまだたっぷり残ってんだから、あんたらにゃ負けないんだから、なんて心で負け惜しみ言ってみたところで、筋力強度不足は歴然。ああ、今年最後のレースが、ランニング人生最悪の屈辱で幕を閉じるのか!

 なんとか回復しとくれよ、このままじゃあまりに不様だろうが。ほら、3年前の痙攣レースだって、しばらくしたら走れたじゃないか、今回はたしかにもっと酷いし、力も落ちてるし、疲れも溜まっちゃいるが、まだ、気力だけは失っていないぞ。この筋肉の強張りさえなけりゃまだ走れる。そうだ、走れるんだから。走ってみようか、ゆっくりゆっくり超スローでもいいから。ともかく、レース打ち切り、関門回収だけは避けたい。それと、できれば、最後は走ってゴールしたい!

 よしっ、走る!8分30秒/キロのペースでそろりそろりと走り出す。いいぞ、痙攣、襲ってこないぞ。このまま、このまま。うっ、やばっ!っと固まる兆候も時折感じたが、騙し騙して走り続ける。行ける、これで行ける!ペースも8分、7分30秒と上がって行く。先に追い越しランナーを一人、また一人と追い抜いていく。そうだ、絶対止まらない!歩かない!残り8キロ、何がなんでも走りぬく!それがせめても意地ってもんだ。

 長い、それにしても長い!途中距離合わせのための折り返し、こんなの以前はなかったぞ、折り返しって本当に辛い。さぁ、ラスト3キロ、フィニッシュの体育館の屋根も見えて来た。ペースはさらに上がって7分から6分台に。苦しい。きつい!でも、それがマラソンってもんだ。いつだってラストは同じ。

 フィニッシュの陸上競技場に入る。あれっ、なんか元気?応援の高校生にいちいち応えたりして、最後のトラック1周なんて、6分/キロのスピード!人間なんて、気分のもんだなぁ。最後の最後にこれだけ走れるんだから。

 タイムは5時間22分。もちろん、これまでで最悪だ。5キロごとのラップタイムも30-35キロはなんと1時間5分!苦難の行進を物語るよな。この40分のロスさえなけりゃ、なんて、そりゃたられば、ってもんだ。

 昨年の飯坂での失敗から取り入れた、タイツ着用、スプレー持参ってのも、ほとんど役に立たなかった。残る対処法としてはテーピングと、色気に惑わされないペース配分だな。それにしても、こうも痙攣が続くと、走るのが恐くなるな。どこかで、この恐怖の連鎖をうちきらねばな。

 あっ、そうそう、タンザニアの選手とは一度も遭遇しなかった。中間地点前で抜かされると思ったんだが、彼のタイムももう一息だったようだ。彼らも、ガンバレ。俺もガンバレ!

 

コメント
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