ステージおきたま

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技あり!二期生、上々の滑り出し

2013-08-07 22:53:10 | シニア演劇
 シニア二期生の本公演『ラ・グリンシャ クロニクル』の本読み、今日から本格的に始まった。一週間かけて手直しした台本は1時間を楽々越えて1時間20分の堂々たる大作になった。しかも、ミュージカル!!昨年の一期生公演『風渡る頃』とはまったく趣を異にしたファンタジー作品だ。

 舞台は中世ヨーロッパ?的な僻村。年寄りばかりがひっそりと肩寄せ合ってくらすムラに、売れない人形芝居師とその猫がやってきて盛り上がったり落ち込んだりと、のどかだけど忙しい風景が繰り広げられる。ストーリーの方はおいおいとチラ見してもらうとして、前回との大きな違いは、装置・衣装・道具すべて作り込むという点だ。

 一期生の時は初めてということもあり、まず芝居に集中してもらおうと、極力シンプルな舞台作りに徹したが、今回は二回目でもあるし、思い切り本格的な舞台作りに挑戦とした。さて、こんな一気にレベルアップしてしまって大丈夫なのか?もちろん、不安はある。でも、そこはそれ、結構僕なりの計算もしているわけだよ。

 今回こんな大それた企画に踏み出した大きな理由は、生徒の中にスタッフとしてのすぐれた技倆を持つ人たちが多かったからだ。例えば、大学時代、人形劇のサークルに入って全国各地を公演して歩いた人とか、世界各地を旅して歩いた人、ダンス大好きで振り付けができる人、小道具作りに才能と並々ならぬ意欲を持つ人とか、とにかく、この技を行かさない手はないよ、って状況なのだ。

 だから、今日の本読みでも、すでに装置や衣装のイメージやシーンのスケッチなんかを小冊子にして配ってくれたり、トランク2杯の異国風衣装を持ち込んでくれた人ななど、早くもその片鱗を見せてくれている。そうそう、欽ちゃんのモノマネ大賞に出るのが夢っていう人もいて、その人にはその夢を少し叶えてもらえる設定にしたら、なんと早くもそのかぶり物の奇抜なデザインを仕上げてくれていた。

 この能力の高さも素晴らしいものだが、それ以上にこの意欲だよ。台本が渡るやいなや、一週間後にはそれぞれが自分のスタッフとしての役割を果たそうとしっかり準備をしてくれていた。素晴らしい。

 盆明けからは稽古時間も長くなり、物作りの特別稽古日もどんどん設定されることになっている。ある意味、それって詐欺だよ!っていいたくなる状況だが、不満の一つも出ていない。ここまで来たら頑張んなくちゃ!って気持ちが行き渡ったってことだろう。プラザのシニア演劇は凄いことやる!って評判がこの公演で確実に根付くに違いない。一世一代の檜舞台だ。みんな悔いの残らぬ、それこそ冥途の土産になるような作品を作ろうよ。そして、お客さんは400人以上を集めようじゃないか!

 シニア演劇学校二期生公演『ラ・グリンシャ クロニクル』、11月24日(日)フレンドリープラザで本番だ。

 

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