ステージおきたま

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とこんとん議論、生みの苦しみ新体制

2012-12-04 22:16:54 | 教育
 どこまでやるの?って感じの演劇部、ようやくにして新体制に移行する。

 って言っても今、その話し合いの真っ最中だ。なんと12月のここまで3年生よく頑張ってくれた。いえいえ、まだ13日~15日の東京町田・杉並公演、さらには来年2月2日の「サントリー地域文化賞受賞報告会」まで続くわけだけど、取りあえず、地区内の公演すべて終了した時点で、2年生への引き継ぎとなる。

 新しい体制は徹底的な議論を経て決定される。これまで一年間の反省・総括をし、相互批判を繰り返してようやく新しい部長、プレイリーダーが推薦される。この間、短くても3日、長い時には1週間も話し合いが続く。これから先一年間のリーダーを選ぶわけだから当然と言えば当然だけど、今時の高校生としてはかなり珍しい事態と言えるだろう。例えばクラス委員を決めるなんて言うと、誰もがやりたがらず弱い者に押しつけなんてのが結構ありふれた選出の仕方だからだ。

 演劇部の、このとこんと議論のやり口、悪くないと思っている。これまで不満に思っていたあれやこれやが怒濤のように吹き出し、時には個人攻撃の様相を帯びることもある。涙なんて当たり前、激しい言い合いにつかみ合い、にはさすがにならないが、かなり緊迫した一触即発にまで立ち至る、ようだ。顧問は一切関与しないので部員たちの様子から推測するしかないのだが。一年間、これだけハードな活動でぶっ飛ばしてくれば、それぞれの人間性も丸出しになる。ぶつかり合いはしょっちゅうで、泣きの涙の訴えをなだめ納めるのも顧問の大切な役目と言っていいくらいなのだが、なんせ、立ち止まることのできない自転車操業、泣く泣く我慢して次の公演に当たるなんてことで1年が過ぎてきた。そんな不満がどどーっと噴き出すのがこの話し合いなわけだ。だから、大いにぶつかりあって欲しい。

 今年は2年生に一人として傑出したリーダーが存在しない。演技面でも人間性でも他のメンバーを文句なく引っ張れる人間がいない。となると、不満はあってもどこかで折り合いをつけるしかない。ならばなおのこと、お互いに目一杯言い合って、疑問点をただし、納得行かない点を追求し合った末に選ぶしかない。この議論を今日は4時間続けていた。まだ明日までかかると言う。

 2年生にとっては修学旅行前の気分浮き立つ時期、こんな気の滅入る話し合いを延々と続ける、このうんざり感を乗り越えることでこれからの一年間を共に歩もうという一体感も生まれてくるのだと思う。大いに悩め!大いにいがみ合いなさい。納得の一年を迎えるために。


コメント (2)
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