ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

シニア演劇学校公演「風渡る頃」残り一週間!

2012-11-17 20:28:20 | 演劇
 うーん、迫ってきたぞ。残すは後7日、かなり厳しいぞ。

 何か苦しいって、そりゃ、台詞が入んないことでしょ。高齢者健忘症?まっ、わかっていたことなんだけど、ここまでとは!本当は昨日あたり通しする予定だったんだ。でも、とってもとってもそれどころじゃない。一応台本持たずに稽古はしてるんだけど、詰まるとすぐに横に置いてある台本に走り寄ってしまう。あるいは、プロンプに向かって、なんだっけ?おおらかって言やあそうだけど、もうちょっとなんとかしようって気持ち、見せてよね。見に来てくれる人は、シニアだからって台詞忘れも容赦してくれる、なんてことは絶対ない。やっぱりね!って今にも嘲り半分の感想が聞こえてきそうじゃないか。

 全員が全員ってわけではない。すでに自分の台詞どころか他人の分までほとんど入ってるっていう若手?もいる。そう、年寄りってひとくくりにはできない。50代から60代、ここら健忘症のグラデイションなんだ。やはり50代は強い。

 台詞が入っていないから、演技の指導もできない。動きや表情やせりふ回し、とことん直したいんだけど、我慢!我慢!!だって、生半可注文付けると台詞の方が頭からすっ飛んでしまうから。だから、うすうずしつつも台詞覚えの稽古を見守るだけ。

 昨日は山形新聞の記者が取材に来てくれた。最初は舞台装置作りだったので、和気藹々とゆとりの風景をお見せできた。ところが、いざ稽古となったら、ありゃありゃ、これまで入っていたはすの人もしどろもどろ、若手といえども台詞が出てこない。危ない危ない。ねっ、これが人に見られるってことなんですよ。自分たちだけならすらすら行けても、舞台に上がればまるで別もの、照明当たって、観客のたくさんの視線浴びたら、足がたがたどころか、頭真っ白、手足がくがく、記憶喪失って事態にだって大いにあり得るから。

 だから、ともかく台詞入れてくださいね!ってしつこく念押し、だめ押しした。この土日、どこまで苦しんでくれるか?期待半分、心配半分の心境だ。残り一週間、どこまで追い上げられるか、僕にとってもまったく未知の領域だ。高校生や菜の花座で実現したあの奇跡が、シニアでもあり得るのかどうか?不安と押しくらまんじゅうの日々が続く。


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