ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

鴻上DVDで発声チェック

2010-12-29 18:18:35 | 教育

 2010年最後の稽古は、鴻上さんのDVDで発声のチェックをした。チェックって言うより、発声ってなんだろー?ってお勉強だったかな。二ヶ月ほど前に取り寄せていたものの、時間がなくて見られない、やることたくさんで使えない状態が続いていた。ここにきてようやく少しゆとりができた。

 事前に僕だけで見てその後部員たちと一緒に見ながらトレーニングをしてみた。普段僕の言ってること、教えてることと外れてると上手くないからね、まずは事前チェック。60分強のレッスンは9つのパートからなっているのだけど、①腹式呼吸の方法や大切さ、②声の響かせ方とその使い分け、③声の届け方(つまりベクトルと広がり)④声の要素ってなんだろー、⑤発声を学ぶ姿勢(=常に頂上を目指し一歩ずつ)の五つの内容になっている。

 幸い日頃から口を酸っぱくして伝えていたことばかりなので、まずはほっとした。これまでの手探りの実践の中で感じ取っていたこと、これをしっかり理論立ててくれていた。間違ったこと教えてなかった、良かった!良かった!声の響きについてはなんとなく直感してはいたが、はっきりと、頭、鼻、口、喉、胸の五つの部分に響かせる方法があると教えてくれ、しかもそのチェック方法も実践してくれていたので、これはこれから大いに使わせていただこう。

 ④の声の要素。これも極めて明快で、1,大きさ、2,高さ、3,速さ、4,間、5,音色を考え組み合わせることだと説明してくれた。そう、これってまさに、僕が教えていたこと!ウソじゃない!大きさ、高さは日頃の発声練習に組み込んでいるし、1~5の要素は演技指導の際に繰り返し繰り返し実地でやって見せてきたことだから。そうなんだ、生徒たちがせりふを読むとどうして一本調子になるか、それはこの五つの要素のそれぞれを変化を付けて使い分けられないからなんだ。同じ音程、同じ速さ、同じ間、同じ音色、自分の持っている話し方から抜けられないからなんだ。ほれ見ろ、言った通りだろ、なんて自慢はしなかったけど、この五つの要素それぞれについてインストラクターが様々やって見せてくれたので、なるほどと納得はしてくれたんじゃないだろうか。

 そして、最後のメッセージ。話しは内容とともに、その伝え方=話し方も重要だってこと、これをしっかり理解しておいてほしいな。演劇やってる人間の強みはここだから。それと魅力的な話し方を手に入れるにはたくさんの人の話し方を意識して聞くこと、そして、それを解析し、実践してみる、これにつきるって話しもとってもありがたかった。

 今回のレッスンで、漠然とあるいは実地で教えていたことが論理的な言葉として据え直してもらえた。さあ、ここまで明快に解き明かしてもらった以上、これまでみたいに何度繰り返しても同じしゃべり方しかできない!なんてことはなくなるはずだよな。

 

コメント
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