Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

36年前の借りを返して

2010年10月21日 | 日々、徒然に
ビートルズの「赤盤」「青盤」のリマスター盤が
オリコンチャートの1位と2位らしい。
他に売れるCDはないのか、という突っ込みを入れたくなる。
特に買う予定はないけど、誰かがくれるなら欲しいな、と。
というか、自分はビートルズを知らない人に買ってあげる立場のような気が。
自分に近しい人(←誰?)は、誕生日やクリスマスといった
お祝い関係の日を期待していてください。たぶんお手元に届くかと。

セ・リーグCS、ドラゴンズがジャイアンツを零封。
あまりにも出来過ぎな初戦突破だけど、大きな勇気をもらう。
もしロッテと日本シリーズということになったら、
74年以来の顔合わせである。ジャイアンツのV10を阻止してリーグ優勝した、
与那嶺監督率いるドラゴンズは、シリーズでカネやんこと金田正一監督のロッテに敗退。
年季の入ったドラゴンズファンは、36年前の借りを返したいと虎視眈々である。
まあその前に、ジャイアンツを倒さないと。
テレビ観戦でいいから、応援したいのだけど、
仕事まみれの状況では、ニュースを見るのに精一杯。
ヤフーニュースの一行で結果を知ってしまうのだけは避けたいところ。

明日は朝から打ち合わせ。
ずっと保留状態だった本がやっと進行できそう。
11月の前半までには雑誌の取材記事と、
子供向けの本をあと2冊終わらせないと。
頑張れドラゴンズ、そして自分。
ビートルズを聞きながら寝ようと思ったら、
今かかっているのはニール・ヤングでした。

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世界平和は自分のため

2010年10月20日 | 読んでいろいろ思うところが
『希望難民ご一行様』の続き。
著者は25歳。東大の院生で、
卒業論文としてまとめたものを再構成して
ルポルタージュの形にしたものらしい。

読んでいて、不思議に思ったのが、
著者は明らかに若者の世代なのに、
ひどく客観的にピースボートに乗り組む若者たちを観察しているところだ。
同世代の若者に対してある種の共感、
あるいはそれと同じぐらいの反発心があったはず、だ。
実はあとがきでそうした感情を吐露しているのだけど、
本編では、著者はあくまで社会学者として
しっかりフィールド(船内だけど)ワークをしているところが興味深い。
さまざまな社会学者の言葉を引用したり、データを多用して解説する箇所などは、
著者の担当教授(のようなもの)にあたる、東大の本田由紀教授ゆずり。
本田教授自身もあとがきで認めているのだが、教授より文体がポップで楽しげである。

ピースボートに乗り込む若者を、
船の本来の目的(世界平和のための運動の一環)を守ろうとする「セカイ型」。
毎日船内で開かれる自主イベントに積極的に参加する「文化祭型」。
世界一周することで、自分がやりたいことを見出そうとする「自分探し型」。
単なる遊びで、安く行けるからピースボートを選んだような「観光型」。
の4種類に分類し、それぞれの若者像にせまっていく。

特に「自己の変革によって世界も救われる」と信じ、
世界中の過酷な国々(アフリカの貧困国や、中東の戦火の絶えない国など)をこの目で見ることで、
自分の中に抱えている問題を解決しようと試みる「セカイ型」の若者たち。
そうした若者について、著者はこう書く。

「今まさに起こっている世界の出来事に興味があるというよりは、
地雷や難民という世界の抱える諸問題の象徴を
自分の問題として受け止めたいだけと言うこともできる。
つまり、彼らが興味があるのは、自分流の世界平和の実現であり、
自分流の世界の受容である」

自分ありきの世界平和、だということだろうか。
ボランティアをする人は、自分が救われたいからする、
という人が少なからずいると聞いたことがあるのだけど、
それと同じニュアンスという感じがする。自分主体。

ピースボートが世界一周に要する日数は約100日。
さまざまな寄港地はあるにせよ、大半の生活は船上だ。
参加した若者たちのあいだでも、濃密な関係が築かれ、
クルーズが終わってからでも頻繁に交流が続いている例が多いという。
世界平和を願っていた「セカイ型」の若者たちも多くの仲間ができ、
ある意味、孤独ではなくなる人も多く、
それまで持っていた自分の問題がキレイに解消されることがあるという。
自分が救われたから、世界も救われた。
そう自己完結してしまうらしい。そして社会に向けた怒りが収まる。
なるほど。世界に問題は残されたままなのだけど。

著者はそこを嘆いている。

しかし著者は敢えて言う「若者をあきらめさせろ」と。
その方が楽で楽しいではないかと主張する。
社会が悪いと声を上げてもしんどいだけだと言わんばかり。
でもやっぱり嘆いている。そのメッセージを受け取った読者(自分も)は、
この先どうしたらいいのか悩むわけなのです。


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燃え尽きる前に、寝ろ

2010年10月19日 | 日々、徒然に
昨日書いた『希望難民ご一行様』について
もっと書きたいのだけど、ちょっとへばっているので、明日にします。
今の若者のメンタリティ、ってそうなんだー、
と納得することしきり、の本なんですが。

疲れてはいるけど、
食欲もまあまああるし、睡眠も割と取れている。
「眠れるなら、大丈夫ですよ」といろんな人に言われるのだが、
「今日は働いたなあ」的な心地よい疲労感ではなく、
どこかで何かが引っかかっている感じの疲労というか。
きっと完全燃焼していないのだろう。
とりあえず、寝ます。また明日。



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Not Angry Young Man

2010年10月17日 | 読んでいろいろ思うところが
古市憲寿『希望難民ご一行様~ピースボートと「承認の共同体」幻想』(光文社新書)を読む。
よく街で見かけるポスターで何となく認識していた「ピースボート」。
元・社民党の辻元清美さんが学生時代に設立した社会運動的な船舶イベントだ。
その「ピースボート」に、東大の院生である著者が乗り込み、
世界一周の旅をともにした若者たちに聞き取り調査を敢行。
若者たちの実態、というか彼らの心象風景が
浮き彫りになったルポルタージュだと思う。


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怪しい渋谷紀行

2010年10月17日 | 日々、徒然に
金曜日は資料集めのため、渋谷に。
割と早く目的が達成できたので、タワレコに寄る。
ジョンの新しいBOXセットが大売り出し中。
展示してあったジョン(とヨーコ)のパネルをしばし眺める。
なんだかんだといって、
ジョン(とヨーコ)はフォトジェニックな人だったなと思う。



ビートルズの「赤盤」「青盤」のリマスター発売も近いので、
タワレコの入口は、でかい「赤」と「青」のジャケを模した看板があった。

そのまま渋谷駅に向かおうとしたが、
ふと気になって、宮下公園に行ってみる。
ニュースでも話題になっているので知っている人も多いと思うが、
渋谷区がナイキ・ジャパンに宮下公園のネーミングライツを売却。
あらたにナイキパークとして工事が進められることになり、現在は封鎖されている。



ナイキが買い取った宮下公園は、
フットサル場やスケートボード場、カフェなどができるようで、
ナイキが管理するアミューズメント施設に変わるようだ。
そこに反対派が噛みついた。
いわく、渋谷区とナイキが区民の意向をまったく反映しないで、
勝手に公共の公園を私有化している、と。
公園のホームレスを強制退去したのも反対派は良しとしていない。
ナイキは最近になって、ナイキパークという命名を取り下げ、
宮下公園のままで行く、とアナウンスした。
ネーミングライツを買ったのにも関わらず。

宮下公園は確かに怪しい公園だった。
でも都会のど真ん中にある公園って、こういうものだろうし、
ホームレスがいるのは当たり前、というか。
そんな公園がなくなって、キレイな施設になるのはいいことなのだろうか。
反対派の主張が全部正しいとは言わないけど、
封鎖されている宮下公園を見ると、少し寂しくなるのは否めない。
あと、キレイになった宮下公園には、行かないだろうな。
怪しい場所がなくなるのが、寂しいだけなのだけど。

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Born To Run

2010年10月15日 | 日々、徒然に
とあるテレビドラマのブックレットの仕事が
ようやくひと段落しそうだと思ったら、
子供向けの本の構成と原稿書きが本格始動。
締め切りまであと2週間もないぞ、と戦々恐々としていたら、
年末に出る、とある雑誌の増刊号で取材仕事をすることに。
地方取材も何件かあるのようなので、早いところアポをを取らないと、
と思っていたら、毎月のレギュラー仕事の締め切りがいつの間にかせまってきた。
やばいなあ、と焦り始めたところに、
年明けに出す予定の単行本の作業がスタートとな。
いくらワーカホリックでM体質だとしても、あまりにも、あまりな状況。
でも突入してしまっているんです。もう流れに身を任せるしかないんです。
と、どMな自分をことさらに意識しながら、夜が更けていくのでした。

ということで、ブルース・スプリングスティーンの「明日なき暴走」を張っておきます。
まさにBorn to runな生きざまというか。そうせざるを得ないというか。
若き日のスプリングスティーン、かっこいいですな。

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またひとつ大人に

2010年10月13日 | 日々、徒然に
実は今日、誕生日だったりする。
I嬢から「おめでとうございます!」とプレゼントが。



神様(蒼井優)の最新作のチラシと、
一気呑みしたら、途端にベロベロになりそうな日本酒です。
自分の人生をコンパクトに凝縮されてしまいました。
コメント (2)
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蓮っ葉と退廃

2010年10月12日 | 日々、徒然に
池部良さんが亡くなった。享年92。
大往生と言っていいのかどうかわからないけど、
誰よりも長生きして、誰よりも長い芸歴を誇った人だと思う。
三船敏郎や鶴田浩二より年上だったというのは驚きだし、
昨年亡くなった森繁久彌よりは年下だけど、現役感ははるかに上だった。

二枚目ではあったけれど、
どこかかげりのある俳優だった。
どんな役にも対応できる器用なところもあり、
だから時代が変わっても柔軟に自分の役柄を変化できたのだろう。

団塊の世代には、
圧倒的に『昭和残侠伝』シリーズにおける、
高倉健のお供をする兄貴分の侠客が支持されているようだ。
シネフィル的には、松竹ヌーヴェルバーグにおける
篠田正浩監督の『乾いた花』の屈折したやくざ役が人気の様子。

個人的には『早春』(小津安二郎監督・56年)と
『雪国』(豊田四郎監督・57年)の2本が割と好き。
共演はどちらも岸恵子。このやんちゃで蓮っ葉な女優さんに対して、
受けの芝居をする池部良さんは、のらりくらりとしながら、
ちゃっかりいい思いをしたりする役柄。
ずるいけど二枚目だからなあと納得したりして。

とにかく、決して出しゃばらず、
ひっそりと、しかも長いあいだ
日本映画をしっかり支えてきた名優だったのではないか、と。
ご冥福をお祈りします。


『雪国』。豊田四郎監督の名作ですな。とことん後ろ向きな映画ですが、その退廃ぶりがなかなか。

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地獄の外に天国が

2010年10月12日 | 映画など
『ヘヴンズ ストーリー』の続き。
両親と姉を殺された女の子。
妻と幼い娘を殺された父親。
その妻と娘を殺した若者。
公務執行妨害で人を殺したことのある警官。

殺し、殺され、そして憎み、憎まれる。
そんな人々の心の中に入り込んでいく映画だ。
行き着く果ては、天国か地獄か。
それは『ヘヴンズ ストーリー』というタイトルが示すように、
スクリーンに映し出される、これでもか、という地獄絵図を
大きく、そしてふんわりと包み込む。
それはきっと「天国」と呼ばれるものかもしれない。

人生は地獄だけれど、
そのすぐ外側にあるものは、たまらなく優しいというか。
その証拠に、登場人物たちを包むのは、
春の桜であり、夏のセミの抜け殻であり、秋の楓であり、冬の雪だるまだったりする。
美しい四季の風景と共に繰り広げられる、人々の愛と憎しみと復讐劇と言えば
この映画の面白さが伝わるだろうか。
最後の最後に主人公の女の子が到達する境地に、
4時間38分もこの映画に付き合った観客(自分も)は、しばし呆然。

ということで予告編を張っておきます。
見た感じエグい犯罪映画風ですが、それだけの映画ではないです。
演じる俳優さんたち??忍成修吾、柄本明、村上淳、菅田俊、佐藤浩市、江口のりこ、
などなど、みなさんほんとに素晴らしい。
本格的な演技は初めてだという山崎ハコの存在感にも圧倒されました。

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やさしさにつつまれて

2010年10月09日 | 映画など
瀬々敬久監督『ヘヴンズ ストーリー』を見る。
ひとりの少女が、人間の生と死の意味に気づくまでを描く4時間38分。


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