Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

おおきにかんにん

2021年05月14日 | 日々、徒然に
NHK朝の連続テレビ小説「おちょやん」が終了。
「あまちゃん」以来、
いろんな朝ドラを楽しませてもらってきて、
なかでも本作は「カーネーション」や
「スカーレット」に匹敵する名作だったなあと。


とにかくヒロインの杉咲花さんに尽きる。
そのセリフ回し、その立ち振る舞い、
その表情。笑って泣いて怒る彼女は
どれもこれも素晴らしい。

たとえば広瀬すずは「なつぞら」のヒロインを
演じていたけれど、いつ見ても広瀬すずだと思って見ていた。
でも本作では、杉咲花という女優を見ているのではなく、
彼女が演じている「武井千代」という女性にしか見えなかったという。
どちらがいいとか悪いとかではなく、
杉咲さんは役に憑依するデ・ニーロタイプの俳優なのでは、
と思ったりするわけで。朝ドラのヒロインとしては珍しい。

彼女の子供時代を演じた、
毎田暖乃という子役がものすごく上手で、
のちほど、杉咲さんの養女としても登場し、
ちゃんと違う役を演じ分けていて、感服。

ヒロインの夫を演じた成田稜はさすがの好演。
この人はほんとうに達者で、クズ男ぶりがまた魅力的。

それからほっしゃんと板尾が
ガチで演技合戦をしていたので、
個人的にはそればかり楽しんでいた。
それにトータス松本のダメ親をふくめて、
絵面が汚いという批判は、
自分にとっては賞賛の対象だったりする。

親に捨てられるという、過酷な生い立ちのヒロイン。
クズ中のクズの父親につきまとわれ、
何度も失意の出奔をするハードな展開も容赦がない。
もっともっと長く見ていたかった。
あと3か月ぐらい丁寧にやってもいい尺の
ドラマなんじゃないかと思ったり。

ともあれ、来週からは「おかえりモネ」。
清原果耶が主演で、浅野忠信、塚本晋也、
夏木マリ、でんでん、といったキャストに興味津々。
いかにも朝ドラの王道ヒロインという感じの
清原さんの活躍を楽しみたいと思います。
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