Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

忸怩たる思い

2018年10月25日 | 日々、徒然に

日本だと、私がイラクで拘束されたことで、

家族が責められてしまう。

なんだか日本社会に家族を人質に取られているような感じです。

だって『自己責任』と言ってる人たちが、

当事者ではない私の家族の責任を追及するんですよ。

おそらく日本で言う『自己責任』というのは、

家族全員をひっくるめた話になってしまうんです。

結局『自己では責任が取れないんだぞ』

というバッシングだったのではないでしょうか。

この国では個人というものが認められていないと感じました。

 

もう13年も前のことになるのだけれど、

安田純平さんに取材した際、

こんなことを語っていた。イラク取材中に拘束され、

解放後に帰国したら、ものすごいバッシングがあったことを受けての言葉。

 

現在、安田さんは機上の人のようで、

まもなく帰国するとのこと。

NHKが安田さんの談話を報道している。以下、引用。

 

荷物をすべて奪われたので、そのことがとにかく頭にきている。

3年、40か月全く仕事も何もできなかったうえに、

すべての資産であるカメラであったり仕事のための道具

それまで奪われたというか、そこまでするかという。

解放の瞬間はまずそれですね。

トルコ政府側に引き渡されるとすぐに日本大使館に引き渡されると。

そうなると、あたかも日本政府が何か動いて解放されたかのように

思う人がおそらくいるんじゃないかと。それだけは避けたかった。

 

忸怩たる思いが伝わってくる。

そして、安田さんはジャーナリストだなあと思う。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« まずは安堵 | トップ | 黒い泡のなかのなか »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々、徒然に」カテゴリの最新記事