ハリウッドメジャーの映画で、必ず見るのは、
スピルバーグとイーストウッドの映画だ。
なんだかんだと言っても、
このふたりの監督が世界の映画を引っ張っている、と思う。
で、イーストウッドの新作『父親たちの星条旗』を見る。
父親たちの星条旗(2006)
第二次大戦中、
日本軍との戦いにおいて、
硫黄島に星条旗を掲げた兵士たちの物語だ。
彼らは国を挙げての英雄となる。
しかし、彼らは本当に英雄だったのか。
彼ら自身、自分のことを英雄と思っていたのか。
自問自答する彼らの姿を、
硫黄島での戦闘シーン、英雄扱いされ国中を巡業するエピソード、
そして現在、老人となり、人生の終焉を迎えようとする場面を
カットバックしながら描いていく。
ひとことで言うとこの映画は、
アメリカ国家批判である。そして、アメリカ人賛歌である。
国を非難し、個人を重んじる。
この映画の作り手は、国家がどんなに偽善的であろうと、
戦争がどんなに悲惨で不条理なものであろうと、
そこで戦った兵士たちの純粋な気持ちに迫っていく。
英雄と言われながら、恵まれなかった兵士たちの晩年の姿が痛々しい。
意地悪な見方をすると、
兵士たちは純粋である、という作り手の圧倒的な信頼感のもと、
この映画は作られている。
アメリカに絶望しながら、アメリカを信頼している。
アメリカ映画で(おそらく)最高の監督がそうした考えを
世界中に訴えようとしている。
そういう意味で、この映画は国策映画だと思う。
それもかなり変化球的な。
12月に公開の『硫黄島からの手紙』は日本軍の視点から描くという。
アメリカ人のイーストウッドが、日本人をどう描くのか、
『男たちの大和/YAMATO』みたいな映画になるのかな…。
スピルバーグとイーストウッドの映画だ。
なんだかんだと言っても、
このふたりの監督が世界の映画を引っ張っている、と思う。
で、イーストウッドの新作『父親たちの星条旗』を見る。
父親たちの星条旗(2006)
第二次大戦中、
日本軍との戦いにおいて、
硫黄島に星条旗を掲げた兵士たちの物語だ。
彼らは国を挙げての英雄となる。
しかし、彼らは本当に英雄だったのか。
彼ら自身、自分のことを英雄と思っていたのか。
自問自答する彼らの姿を、
硫黄島での戦闘シーン、英雄扱いされ国中を巡業するエピソード、
そして現在、老人となり、人生の終焉を迎えようとする場面を
カットバックしながら描いていく。
ひとことで言うとこの映画は、
アメリカ国家批判である。そして、アメリカ人賛歌である。
国を非難し、個人を重んじる。
この映画の作り手は、国家がどんなに偽善的であろうと、
戦争がどんなに悲惨で不条理なものであろうと、
そこで戦った兵士たちの純粋な気持ちに迫っていく。
英雄と言われながら、恵まれなかった兵士たちの晩年の姿が痛々しい。
意地悪な見方をすると、
兵士たちは純粋である、という作り手の圧倒的な信頼感のもと、
この映画は作られている。
アメリカに絶望しながら、アメリカを信頼している。
アメリカ映画で(おそらく)最高の監督がそうした考えを
世界中に訴えようとしている。
そういう意味で、この映画は国策映画だと思う。
それもかなり変化球的な。
12月に公開の『硫黄島からの手紙』は日本軍の視点から描くという。
アメリカ人のイーストウッドが、日本人をどう描くのか、
『男たちの大和/YAMATO』みたいな映画になるのかな…。
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