これまで、商品の定価表示について
消費税を含めた総額表示にする義務が猶予されていたのだけど、
来年の3月末で終了となるらしい。
書籍にも総額表示をする義務が生じることになり、
問題となっている模様。
何が問題かというと、消費税の税率が変わると総額が変わるので、
そのたびに書籍に表示しなければならなくなる。
つまり、書籍のカバーを刷り直すか、シールを貼るかの方法を
取らざるを得ないわけで、これは出版社にとってかなりのコスト負担。
上の写真のように「本体価格+税」にしておけば、
消費税の税率が上がろうが下がろうが対応できる。
ただ、それだとお上から叱られてしまう。
来年4月以降に出る書籍はそう表示するようにつくればいい。
でも、現在出ている書籍のカバーを印刷し直すなんて、
そんな資金のある出版社がたくさんあるとは思えない。
総額が表示できない書籍が、書店に置かれなくなるとすると、
破棄され、絶版となってしまうのだろうか。
書籍だけでなく、CDとかもそうなのかな。
ともあれ、書店には総額が表示された新刊と、
確実に売れ続けると思われる少数の書籍しか置かれなくなってしまう。
その分、古書店は繁盛するかもしれないけれど、
ますます本を読む人と読まない人の分断が進むような気もする。
罰則はないとのことなので、
しれっと普通に書店は販売すればいいと思う。
でもそれは部外者だから言えることなのかもしれない。
消費税がしょっちゅう上がるから良くないと思う。
貧乏人にとっては、明らかに重税である消費税。
奇しくも故・ナンシー関さんが、
初めて日本で消費税(3%)が導入されたときに彫った
消しゴム版画がトートバッグになったそう。
100円玉を握りしめて、
ワクワクしながら駄菓子屋に行った子供が、
「ごめんよ、ボク。消費税がかかるから、
これ100円じゃ買えないよ」
と言われて号泣する版画。これはぜひ手に入れたい。
シャレが効いていて2000円+当時の消費税3%の値段とのこと。
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