クリント・イーストウッド監督
『インビクタスー負けざる者たち』を見る。
南アフリカ共和国のマンデラ大統領が、
ラグビーのワールドカップで、自国をまとめようとする物語。
Invictus(2009)
南アフリカ共和国が舞台と聞くと、アパルトヘイトとか、
貧困にあえぐスラム街といった情景が頭に浮かんでしまう。
しかし、この映画では貧しそうな黒人の子供たちが
サッカーに興じている場面があるくらいで、
ここで映し出される南アフリカは、
まるでアメリカのような風景(というか、空気感)である。
確かに大統領はマンデラなのだが、
演じているのがモーガン・フリーマンで、
ラグビーチームのキャプテンはマット・デイモン。
なんだか非常にアメリカ映画的な顔ぶれという感じが否めない。
黒人の地位が向上しつつあった
1960年前後のアメリカ映画を思い出す。
たとえば、娘が連れてきた許嫁が黒人の青年だったため、
戸惑う両親を描いた『招かれざる客』(1967)といった
人種問題は絡みつつも、ウェルメイドでハッピーエンドな作りの映画。
ちょっと進歩的な古き良き映画、と言えば伝わるだろうか。
Guess Who's Coming To Dinner(1967)名画ですよ。
そんな作りの映画を
目指したとおぼしいこの『インビクタス』。
ここで描かれるのは、
ひたすらラグビーを通して盛り上がる愛国心と、その高揚感である。
『グラン・トリノ』であれだけ
自国(アメリカ)の現状を嘆いてみせたイーストウッドだが、
今度は人種問題などで、かつてのアメリカと同じ状況にある南アフリカを舞台にして、
古き良きアメリカ映画を作ろうとしているのではと推測する。
これは深読みだろうか。でもそう思わないと
この映画の能天気さの理由がわからない。一筋縄ではいかない映画というか。
このところ、観客の先をどんどん走っていってしまうイーストウッドだが、
次回作は『Hereafter』というホラーらしい。そうなのか。
主演は引き続きマット・デイモン。来年の今頃には見られそう。
『インビクタスー負けざる者たち』を見る。
南アフリカ共和国のマンデラ大統領が、
ラグビーのワールドカップで、自国をまとめようとする物語。
Invictus(2009)
南アフリカ共和国が舞台と聞くと、アパルトヘイトとか、
貧困にあえぐスラム街といった情景が頭に浮かんでしまう。
しかし、この映画では貧しそうな黒人の子供たちが
サッカーに興じている場面があるくらいで、
ここで映し出される南アフリカは、
まるでアメリカのような風景(というか、空気感)である。
確かに大統領はマンデラなのだが、
演じているのがモーガン・フリーマンで、
ラグビーチームのキャプテンはマット・デイモン。
なんだか非常にアメリカ映画的な顔ぶれという感じが否めない。
黒人の地位が向上しつつあった
1960年前後のアメリカ映画を思い出す。
たとえば、娘が連れてきた許嫁が黒人の青年だったため、
戸惑う両親を描いた『招かれざる客』(1967)といった
人種問題は絡みつつも、ウェルメイドでハッピーエンドな作りの映画。
ちょっと進歩的な古き良き映画、と言えば伝わるだろうか。
Guess Who's Coming To Dinner(1967)名画ですよ。
そんな作りの映画を
目指したとおぼしいこの『インビクタス』。
ここで描かれるのは、
ひたすらラグビーを通して盛り上がる愛国心と、その高揚感である。
『グラン・トリノ』であれだけ
自国(アメリカ)の現状を嘆いてみせたイーストウッドだが、
今度は人種問題などで、かつてのアメリカと同じ状況にある南アフリカを舞台にして、
古き良きアメリカ映画を作ろうとしているのではと推測する。
これは深読みだろうか。でもそう思わないと
この映画の能天気さの理由がわからない。一筋縄ではいかない映画というか。
このところ、観客の先をどんどん走っていってしまうイーストウッドだが、
次回作は『Hereafter』というホラーらしい。そうなのか。
主演は引き続きマット・デイモン。来年の今頃には見られそう。
当時、パンク高校生、たぶん12Chの昼にテレビで見ました。
溜まり場の、友人宅で。
いっちばんのパンキーな先輩(高校時モヒカン)が、良い映画だから、お前ら真剣に見ろ!と。
終わって一同大爆笑!
良い映画だけど、あの先輩薦める意味わかんね~~~。
そんな、映画の予想立てています。
保守的なイメージの黒人俳優が出ると
妙に明るい映画になったりしませんか?