Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

墨東奇譚というわけではないが

2008年03月16日 | 日々、徒然に
お昼から両国でおこなわれたイベントに参加。
仕事がらみなのだが、刺激的な発言などが聞けて
興味深い2時間となった。
150人ほど集まった会場内が、一瞬凍り付いたからなあ、
個人的にはすごく面白かった。

イベントが終わり、両国の街を少し歩く。
この街で働いていたのは、もう10年前ぐらいになるだろうか。
基本的にはあまり変わっていない街をブラブラする。
かつての仕事場があったビルも健在で、
周りのコンビニや蕎麦屋など、
10年前と全く変わっていなかった。

一軒、ものすごくクラシックな床屋があり、
爺さんがひとりでやっていたのだが、
その床屋も健在だった。
ふつう、鏡の下に髪を洗う洗面台があるのだが、
その床屋は、「ちょいとこっち来て」と言われて、
髪の洗い場まで行くようになっていた。
昔の床屋ってそうだったよな。確か。

ちょうど髪が伸びていたので、刈ってもらおうと思い、
店の前に立ったら、奥にいた爺さんとまともに目が合う。
客は誰もおらず、爺さんの「入って来い」光線をまともに浴びてしまう。
思わず後ずさりした僕は、そのまま回れ右して、
駅に向かうのだった。まだまだ元気そうだ、あの爺さん。
今度両国に来たときに、行こう。

床屋の隣には銭湯があったのだが、
いまはマンションが建ち、一階はラーメン屋となっていた。
日曜の昼下がりだというのに、
行列ができていた。有名店なのかな。

仕事で徹夜を繰り返し、
何日も家に帰れないときがあったのだが、
そこの銭湯によく行ったことを思い出した。
湯がものすごく熱かった。
風呂から上がったあとお約束のコーヒー牛乳を
ぐびりと呑むのが好きだった。

両国には寄席もあった。
落語が好きになったのも、この街のおかげだった。
国技館が近いから、ちゃんこ屋も多く、
接待などで使うと結構喜ばれた。
深川丼などをランチで喰わせる店もあり、
邪悪なカップ焼きそばなど見向きもしない日々だった。

あれから僕は少し体力が落ち、
がむしゃらに仕事をすることもなくなった。
ただ、そんなに悪い時代ではなかったと、今になって思う。




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