ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズの新譜、
『フー・ビルト・ザ・ムーン?」を聞く。
ノエル兄貴、新境地ということで
ファンのあいだではかなり騒がれているけど、
聞いてみると、これまでのキャリアの
延長線上にある楽曲群だと思う。
でも、新鮮度はかなりのもの。やるな兄貴。
とにかく、俺の音楽を世界中に、
あわよくば月まで轟かせてやる
という気概にあふれているような。
02「Holy Mountain」のビーチボーイズ的で、
限りなくポジティブな歌詞とサウンド。
03「Keep On Reaching」の疾走感というか爆発ぶり。
04「It's A Beautiful World」では、
ビートルズの「トゥモロー・ネバー・ノウズ」のような
サイケデリックな音のなかで、
腐りきったこの世界を全肯定するかのような歌詞。
つまりは、オープニングから怒濤の展開で、
息もつかせない好盤になっていると思う。
前作までのメランコリックな曲はないけれど、
多様で雑多な音楽性にあふれている兄貴の面目躍如。
来日の噂もあるけれど、武道館だったらいいな。
もちろん行くつもりだけど、チケット1万円超えはご勘弁。