Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

アイム・ノット・ゼア

2014年02月11日 | 読んでいろいろ思うところが
湯浅学「ボブ・ディラン ロックの精霊」(岩波新書)
中山康樹「ボブ・ディラン解体新書」(廣済堂新書)
を読む。共にこの偉大なミュージシャンの
「頭のなか」に近づこうとする本だ。





2冊とも読んでわかったのは、
ディランという人は、やっぱりわからない、ということ。

レッテルを貼られることを極端に嫌い、
その音楽性を絶えず変えてきたディランの半生を
丁寧に追っかけた湯浅さん。

あまりにも伝説的存在となってしまい、
実際のところディランという存在を作り上げたものは何だったのか。
曲のパクリ疑惑にも迫った中山さん。

人間というものは表も裏もあり、
時には聖人にもなるし、俗人にもなる。
決して一言では表せない複雑怪奇な存在だ。
そんな奇怪なミュージシャンがディランなのだろう。
ある意味、これほど人間くさい人もいないのでは、と。

難しく考えるのではなく、
この人が歌う歌、奏でる楽器に耳を澄ませ、
そのときにどう感じるか。カッコイイと思うのか、
しみじみとするのか。眠っていたものが起こされてしまうのか。
数あるアルバムの中から適当に選んで、CDプレーヤーにぶち込み、
そのときの感覚に任せて聞くべきかなと。

ということで「テンペスト」を聞きながら書いてますが、
なんか唯我独尊だなと。そこがカッコイイと思います。今夜は。

来日公演まであと1か月半ほど。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする