Ｐの背中

うひょひょひょひょひょひょ。

邪悪な高笑いが一段とパワーアップしている。
そんなに嬉しいか、邪悪なＴ君よ。

「いや～喜ばないではいられませんよ～。
　なんといっても、桃屋とコラボするとは
　サッポロ一番、見直しましたよ～」

なぜ桃屋なのだ。キムチ味とのりしょうゆ味って。
そんなスパゲッティがあってたまるか。

「それがあるんですよ～
　もはや何でもアリな世界だっていうのは、
　最初からわかっていたはずですよ～。
　それにしても、ペヤングが独走していたのに、
　ここにきて、鬼マヨのエースコックとかサッポロ一番とか、
　ようやく本気を出してきましたね～こうでなくっちゃいけませんよ～」

本気って何だ。
世界を邪悪にするだけではないか。

「さあ～どうなんでしょうね～。
　ただ残念なことに、コレってスパゲッティじゃないですか～。
　焼きそばにしなかったところに思い切りの悪さが出ましたね～。
　せっかくペヤングの背中が見えてきたのに、ちょっとアレですよね～。　
　まだまだ修行が足らないんじゃないですか～うひょひょひょ」

スパゲッティだってありえないではないか。
こんなモノを有り難がる輩がいるとは思えん。

「またまた～そんな思い切りの悪いことを言ってると、
　桃源郷にたどり着けませんよ～」

何が桃源郷だ。
貴様を一刀両断にしてやると思い切ったが、
邪悪なＴ君は、シャカシャカと６本の足を小刻みに動かし、
一瞬のうちに姿を消すのでした。