Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

胃痛どころの騒ぎでは

2010年02月23日 | 読んでいろいろ思うところが
朝から胃痛に悩まされる。
8年ほど前に入院したときと比べて
あのときほどじゃないな、と思いながら
だましだまし仕事をする。死ぬぞ、そのうち。
腰も首も痛い。内臓が弱っているのだろう。

水木悦子・赤塚りえ子・手塚るみ子
「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」(文藝春秋)を読む。
水木しげると赤塚不二夫、手塚治虫の娘が語る父親とその作品。

使っている本の用紙も、いい。

なんといってもタイトルが素晴らしい。
本のジャケ(カバー)買いはよくするのだけど、
タイトル買いは珍しい。

この3人に多かれ少なかれ共通するのは、
偉大すぎる父親を幼少の頃は純粋に受け入れ、
思春期になると反発し、
父親が亡くなる(水木先生は健在だが)と、
その遺志を受け継ぐ決意をするところだ。
娘だからこその葛藤と悩みを共感し合うことで、
みなさん自分自身を癒そうとしているようだ。
天才の親を持つと大変である。ほんと。

鼎談と共に、詳細な脚注がついている。
ピノコやニャロメ、河童の三平といった
先生たちの愛らしい図版も楽しい。
娘が選んだ父親の作品も掲載。
なかでも赤塚先生の『レッツラゴン』のアヴァンギャルドな作風は
今読んでもかなりのインパクトである。
嗚呼、こんな本を作りたい!
と一人勝手にジェラシー状態。
そのためには、まず胃痛を治さないと。ふう。
コメント
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