酔いが醒めたのは、夜

昨夜、いつもの居酒屋Ｔで呑んだのだが、
どうやって帰ったのか、まったく記憶がない。
朝、目覚めたら家で布団にくるまっていた自分。
ひどい頭痛に悩まされながら、アルコールを抜くために風呂に入る。
でも、あまり抜けた感じはなく、瀕死の状態で仕事場に行ったら、
みんなからニヤニヤ笑いかけられてしまった。なんということだ。

「そんなことだと思ってましたよ」
「週末でもないのに、人としてどうかと」
「せめて仕事だけはちゃんとやってくださいね」
「唐揚げを食い過ぎたんじゃないですか、うひょひょ」

ちょっと、最後の人、
どさくさに紛れて勝手なことを言うんじゃない。

昼から渋谷のスタジオに移動して、取材。
粗相のないように気を配るが、脳味噌が回転しなくて往生。
そんなに呑んでなかったのになあ。
と、一人で言い訳を呟きながら仕事場に戻る。