

新ジャガイモの季節。
ということで、皮も剝かずに
ザク切りしたジャガイモとニンジン。
あとチンゲンサイを入れてコンソメスープにする。
それにトーストと茹で卵、ミルクティー。
こんなやさぐれ男にしては、悪くない朝食だと
ひとり勝手に悦に入るのでした。
新ジャガは皮ごとが美味しい。根菜とか皮の方に栄養があるとも聞くし。
仕事で忙殺されると、ストレスのせいなのか、
たまに食べ物の味がわからなくなることがある。
でも今は、皮の渋味までちゃんと味わえているので、
すぐ死ぬことはないだろう、と思ったりする。
もう少し生きよう、と。
朝。朦朧とした頭で起きたと思ったら、
やたらに空腹だということに気づく。
そういえば、昨日つくった味噌汁が残っていた。
具は白菜とゴボウ。あとエノキ。
でも鍋には1人前に満たない量で、
どうしたものかなあと、2秒ほど悩む。
冷蔵庫にあった小松菜をザク切りして鍋に突っ込む。
ついでにシメジがあったので、
それを多めにちぎって入れ、水を足して鍋に火をかける。
ぐつぐつ煮立ってきたところで、卵を落とす。
半熟ぐらいになってきたタイミングで
味噌を足して火を止めて、キノコ多めの卵とじ風味噌汁の出来上がり。
ご飯と一緒にいただく。なんという美味。
食材にキノコがあると、一気に食生活が豊かになるというか。
ひと房150円ぐらいのキノコで、
安上がりの幸福感に浸る日曜日。仕事はしなきゃいけないんだけど。
新年からやさぐれていたとはいえ、
結局、パンキッシュになりきれず、
小市民的な正月を過ごしております。
で、年賀の挨拶がてら近場の神社で初詣。
お参りをして、おみくじは引かなかったけれど、
境内で採取されたという銀杏をいただく。
家に帰って、銀杏をキッチンばさみで切れ込みを入れ
熱した鉄鍋で煎る。塩をそれなりの量まぶすのが
美味しくできるコツらしい。
パチンと景気のいい音を聞く3が日の最終日。
朝、寝ぼけた頭で朦朧としながら冷蔵庫を開ける。
食材が不足してるなあ、と思いながら、
トマト缶と冷凍の合い挽き肉、タマネギ、しめじを取り出す。
タマネギを適当にみじん切り、しめじも適当にちぎり、
鉄鍋でオリーブオイルを熱し、
挽き肉をじゅうっと炒めながら塩コショウ。
そこにしめじとタマネギを投入。1分ほど炒めて
トマト缶をぶち込む。煮立ってきたら顆粒のコンソメ。
あとバターをひとかけ入れて、さらに煮込む。
トマトケチャップで味を調えて完成。
茹でたパスタにぶっかけてトマトパスタの出来上がりとな。
おお。えらく美味ではないか。
いつも目分量だし、味付けも適当なのだけど。
ケチャップの量が絶妙というか、甘くなるかならないか
ギリギリの量だったみたい。あとバターを多めに入れすぎたかなと
思っていたけれど、コクが出ていい感じになったと想像する。
惜しむらくは、ケチャップもバターも
入れた量をちゃんと覚えていないこと。次つくっても、
きっと同じ味のものはできないだろう。
まさに一期一会の味を堪能し、
少しだけ元気を取り戻した気がした朝でした。