桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

別れ

2017-06-24 | Weblog
充分に生きたと思われる年齢の人が亡くなっても、その別れは哀しい。ましてや、若い命が消えてゆくのは、どこの誰あっても気の毒だし、さぞかしと別れの辛さを感じる。
昨日来、市川海老蔵夫人の小林麻央さんが他界したと、大きなニュースとして報道されている。
昨年の乳がん発病以来、何かと病状や動向が報道されていたし、何れは残念なことになるかも知れないと思っていたが、その日が来てしまったようだ。
本当にお気の毒とは思うがNHKまでが記者会見を中継のように放送したのには驚いた。
確かHHKは共謀罪法審議を放送しなかった。加計学園問題を巡る前文科省事務次官前川さんのインタビューを、最初に行いながら、それを今だに放送していない。
この落差は異様だ。
小林麻央さんの死が軽いは言わない。連れ合いの弟も40歳代で癌に犯されて他界して長いが、連れ合いは、麻央さんの他界を弟に重ねて傷みを蘇えらせていたようなのを見て、改めて命を失う哀しみを感じるし、その近親者の想いは、充分に判る。判るが、マスコミの使命を忘れたような落差を見せられると、あの狂気の戦争時代を招いたのは、こうしたマスコミがあってこその神風日本だったのだろうと思わされるよ。

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1 コメント

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偽善者のNHKですね。 (くるる)
2017-06-26 06:37:13
亡くなった喪失感の深い深い辛さは近親者以外、判らないものです。
こういうことばかりNHKは偽善者になり
【悲しみを分かちあってる】と勘違いして取り扱う姿勢には腹立たしいを超えた、憎しみすら感じてしまいますね。

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