桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

コンピューター

2016-03-18 | Weblog
将棋やチェスなどでも人間を凌駕して来たコンピューターが、とうとう囲碁でも人間を超えたようだ。
世界一と言われる韓国の棋士を4勝1敗で圧勝したが、過去の棋譜を記憶して最善手を選択して行く作業はコンピューターならば朝飯前。感覚的な部分もある囲碁は、まだ人間を超えるには時間がかかると思われていたが、意外に早かった。2050年には、総ての感覚、能力で人間を超えると言われているが、やがて人間がコンピューターに支配されるSF小説のような時代が来るのだろうか。
もし人間型のロボットコンピューターになったならば、その機械たちには水も食料も空気もいらないのだから地球環境を破壊しても「生存」は可能になる。支配者となる「機械」は、どんな地球の未来を選択するのだろうか。
俺は、以前から「人間でなくコンピューターに判断させれば冤罪は少なくなる」と思っているが、でっち上げをする警察や証拠の隠滅を謀る検察などは、総て淘汰され、裁判で捏造が通用しなくなる。人間の弱さが生み出す嘘の自白も容易に理解するだろうし、人間裁判官のように簡単に誤判は行わないだろう。
少なくともコンピューター裁判になれば、今のように冤罪が簡単には作られなくなりそうだ。
それだけは良い時代になりそうだけれども過ちを犯すから人間。過ちを犯さないコンピューターとは、支配し、支配されるような世界で共存したいとは思わないけども、さて俺が体験出来そうもない未来。どうなるかねぇ。

また証拠捏造だって

2016-03-17 | Weblog
東京地裁立川支部で覚醒剤事件に無罪判決があった。証拠の尿がでっち上げだと言うから警察は警察だ。
「この人が犯人」と思い込んで逮捕したらば、何でもやるのが警察だし、証拠捏造などは日常茶飯事。たまたま明らかになってしまったのだろうが、これでも誰も責任を取らないし、責任問題にもならないのだから、本当に日本は不思議な国だよ。

今市事件続

2016-03-15 | Weblog
俺たちの裁判は、まず警察官が証言して、その後に検察官だったのに、今市事件は逆だね。
警察官は裁判では真実は言わない。冤罪を争う裁判では、警察官が「やらない」と語れば、それは「やった」と言うことだ。
今市事件でも、そうだね。今日の報道で印象に残ったのは取調官が「刑務所へ20年か30年行っても、若いのだからやり直せると話した」と認めたことだ。
俺も言われたなぁ、「否認すると死刑だよ。素直に認めてやり直せ。まだ若いんだ、いくらでもやり直せる」とね。
今市事件で証言した検察官や警察官は、一応に「自白強要はしていない」と語るが、勝又さんが「された」と語る事実を認める部分もある。布川事件とソックリ。認める部分から炙り出される真相を、ぜひ裁判員には見抜いて欲しいなぁ。

誰の発案だろね

2016-03-15 | Weblog
巨人に、また金銭問題だ。試合前の前に組む円陣で「声出し」と呼ばれる人に対して、その試合で勝てば5千円を払い、負ければ千円を支払わせていたとか、ノックで最後にエラーした人が罰金を払っていたとかの事実が公表された。
確かに、何かをして罰金だとかの報道は聞いたことがあるけれども、チームの全員に等しい選手が参加して、試合の勝敗で金を払ったり受け取ったりなんて、何をやっていたんだ!!と呆れるばかりだ。
2012年からやっていたそうだが、原監督自身が女性問題で1億もの金を支払っていたチームだから、この程度の金は愛嬌なのかも知れないが、「士気を高めるために行っていた」なんて、余りにも情けない。
この金が試合の勝敗には結び付かないにしろ、自分たちの試合結果を金に結び付けることは、虎視眈々と野球賭博で選手を狙っている犯罪者に突け込む隙を与える行為だろうに、これを見逃して「士気を高められる」と思っていた首脳陣は、総てが指導者失格だろう。この事実は、昨年、福田や笠原の賭博行為が明らかになったときに、既に調査委員会では知っていたのに「賭博行為にはあたらない」として公表しなかったのだとか。
その責任者が大鶴基成だよね。元検察官で布川事件が再審開始になったとき、この男の名前で「再審開始決定は誤りだ」との書面が上級審出されたけど、偏見と曲解ばかりのお粗末な中身だったなあ。今の検察で出世した奴なんて人間の常識を弁えないのが多いのに、そんな輩を調査委員会にして有り難がってるところが、そもそも間違いなのだ。証拠隠しが日常の検察官稼業をして来たから、こんな行為も見逃してしまうのだろう。
巨人は無観客試合か、何らかのペナルティを受けなくてはダメだ。
これが巨人だけのことで終わればいいけどなぁ。

承服し難い、だとさ

2016-03-11 | Weblog
このところ、続けて2回、裁判所の判断に対して「承服し難い」と語るコメントを聞いた。
北海道警の「ピストルの囮捜査事件」を再審とした判断を不満とする検察。それに高浜原発差し止め判決に対する関西電力。どっちも自分たちの利益しか考えない我田引水の輩だ。
今日は東日本大震災から5周年。新聞、テレビのマスコミは特集を組んで報じているが、あの福島原発事故さえ無ければ、東日本大震災の復興は、もっと容易だった。一度事故を起こせば原発は日本列島を人の住めない土地にすることを、あの事故は教えてくれたはずだが、その反省もなく「経済的」として再稼働させるのが、自民党と電力各社だ。こんなに愛国心のない輩はいまい。
自民党や電力各社の言う安全はあり得ない。
福島原発とて、その津波対策は必要と指摘されながら、これも「経済的」を理由に無視された。しかも、炉心溶融の事実をマニュアルで知りながら「そのマニュアルを忘れていた」とか言って、やっと最近になって認めたのが東電ではないのか。
こんな卑劣で恥知らずな連中の語る「安全」を信じるとしたらば、それは自分の命と暮らしを放棄すると同じことだろう。
過去の歴史から見て大規模な自然災害が起きる日本列島は、どこにも原発が無事に運転出来る場所はないのだ。原発の安全性とか、事故対策とかの問題ではなくて、噴火、地震、津波などの災害に直面すれば、どこの原発であっても冷却水が遮断されて暴走してメルトダウンに至る。福島原発事故は、それを教えたはずだ。自然災害が起これば国家の消滅に至る原発事故なのに、その自然災害を「自分の生きてるときはない」として良いのか?もし明日、その自然災害が起こればどうなるのか。それを考えるのが政治家ではないのか。人は金では生きて行けない。
腐れ検察に付いては、今さら書くこともない。警察の行いに指導も批判も出来ない、ヘタレ組織でもあるなが検察だ。自分たちの判断が総てと思うのだろうが、検察の判断が総て正しいならば裁判所はいらない。
原発は安全神話で成り立つが、検察も正義神話で成り立っている。
神話でしか成り立たない輩が「承服し難い」とは、呆れるしかない。
こんな輩の放言が、何時まで許されるのだろうか。

入試

2016-03-11 | Weblog
今日は茨城県の公立高校の合格発表日だった。
愛する家族の次男坊、ユウトも受験で発表だったが、たまたま予定がなかったので家族と一緒に発表を見に行った。
俺は人生を掛けた裁判の判決を、何度も体験しているし、もし不合格でも人生が決まるわけでもないと思うから、「不合格のときの慰め役だな」と行ったけども、遠い昔を思い出した。
発表の場には、多くの父兄に生徒たちが集まり、いざ発表!
緊張だよね。
無事に番号を発見して一安心だったが、本人は涙。かなりの緊張だったようで、朝からご飯も食べなかったとか。涙を拭っての言葉が、またユウトらしくて俺もグッと来た。
すでに長男、マサトは同じ高校の2年生。仲良し兄弟は「俺もマサトと一緒に行きたいんだよ」と言っていたが、本当に良かった。
「水戸1高から東大に入り、ショウジを助ける弁護士になる」と言ってから、もう何年になるだろうか。
その初めの関門を通ったユウト。
どんな人生を歩んで見せてくれるのか、楽しみだなぁ。

この馬鹿さ加減

2016-03-10 | Weblog
巨人が元検察官の松田をオーナー代行にしたらしい。あのロッキード事件で田中角栄を調べたことで有名だが、辞め検を使えば真実や正義が守られでもするかのような錯覚は、もういい加減にして欲しいよなぁ。
大体、80を過ぎた人間に期待する方が間違ってるし、辞め検なんて、何の価値があるのだろうか。
そもそもコミッショナーも辞め検の熊崎だけども、どんな野球の見識があるのだろうか。
ナベツネの害毒にまみれた感じの巨人は、もう日本野球界での歴史的な使命を終えたのかも知れないね。
今年はペナントレースの出場を辞退して、1年を掛けて賭博に関わった選手を調査し、来シーズンから参加させるべきではないだろうか。
巨人の2軍では、試合後などに金を掛けたトランプ遊びが日常化していたそうだが、原は何をしてたんだ!!2軍監督は、何をしてたんだ!!
腐れは根元から絶たなければならない。今回は、今までの生温い調査ではダメ。腐れ検察の辞め検松田なんて、どうせお飾りでしかないし、何の役に立つはずもない。セリーグ各球団は、厳しく巨人に対処を求めるべきだ。

今市事件3

2016-03-10 | Weblog
昨日は、検察官が「被告は自発的に自白した」と証言して、今日、その録画を見るらしい。
これ、意味があるのかなぁ。
自分の体験でも思うけど、なぜ嘘の自白をしたのか、その原因となる場面が録画されていないのでは、何の証明にはならない。心が折れてしまった後、「はい、こうして素直な自白ですよ」と見せられた裁判員は、果たして真実を見抜けようか。
そもそも警察で痛め付けられて「やった」と言わされるのが冤罪の始まりだ。警察での取り調べを完全に録画しなくては、その自白の真偽は測れないのに、殴ったり脅したりの場面は撮影しないで、ただ自白部分だけを見せるのが、今の可視化だ。百害あれども一理すらもない。
裁判員、騙されないかなあ。
今、参議院で審議が始まろうとしている刑事訴訟法改正案は、脅したりの殴ったりの場面を撮影しないで良いとするものだ。認められるはずがない。
裁判では警察も検察も嘘を語る。被告を有罪にするたむならば、平然と証拠を捏造する組織なのだから、彼らの証言を信じてはならないと、過去の冤罪事件は教えているが、今市事件でも同じ轍を踏まないかなぁ。危うい、危ういねぇ。

任にあらず

2016-03-09 | Weblog
日本は、何だか知らないけど、地位に相応しくない人が多いよなぁ。
なでしこジャパンがオリンピック出場を逃したが、ワールドカップど優勝した当時から、全く同じメンバーで若手が育たないのでは、この結果は見えていた。
オーストラリアに負けたとき、「若手を育てられなくては当然」と言って、連れ合いに批判された。
俺が言うのは、まだ許されるはずだが、サッカー協会の首脳が同じことを言ったのは、あれはダメだよなぁ。評論家じゃあるまいし。勝てば、総てが良く見えるし、負ければ逆だ。結果論を語るような人物がサッカー協会のトップでは、今後も選手たちは大変だよなぁ。

可哀想に

2016-03-09 | Weblog
巨人の高木京介投手が賭博をしていたことが明らかになった。
ナベツネ以下、3首脳が辞任。当人は謹慎、多分、追放されるだろうが、ナベツネが野球から離れるのは大歓迎だけども、高木の記者会見は気の毒としか思えなかった。
もちろん、薬とは違い、野球そのものを汚してしまう賭博は、絶対に許されないが、あたら若い才能がと思うと、哀れを感じて仕方ない。
人生に失敗はある。仲間だった笠原からな勧誘を断れなかったのだろうけど、これで人生が終わるわけではない。頑張れ高木!!ここからが人生だよ。
ナベツネは、もう2度と巨人に関わらないでくれ。もうすぐ落日となるだろう安倍晋三と一緒に消えてください。