桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

イノセンス・プロジェクト

2016-03-18 | Weblog
いよいよ4月から日本でも冤罪を救うイノセンス・プロジェクトが始まる。
今日は、東京で、そのシンポジウムがあった。
アメリカでイノセンス・プロジェクトを行っている大学教授も来て話をしたが、1700名もの冤罪者が救われたと言うアメリカでも、まだイノセンス・プロジェクトの活動は24年ほどらしい。これから日本でも年月を重ねれば、きっと大きな力になると思う。冤罪者には希望となる集会だった。
ただアメリカや諸外国と日本は違う。どこの国の警察でも犯人にする証拠を捏造する国はない。警察の証拠捏造を守るような検察もない。その意味で日本は世界の異端児だ。正義を履き違えて証拠を捏造する狂気の警察と、それを保護する検察の狂気を相手にするイノセンス・プロジェクトは、きっと多難な道を歩むだろうが、でも、必ず叶うだろう。隣国の台湾からもイノセンス・プロジェクトを担う人たちが参加して「兄弟」のエールをくれた。日本は天皇制も含めて中国文化を取り入れて発展した古代があるように、次はイノセンス・プロジェクトで、先進台湾に導かれる!!ね!!

仲間の勝利

2016-03-18 | Weblog
築地警察のヒステリーオバサン警官に駐車違反を問われて暴行したとでっち上げられた仲間の国賠裁判で、警察の責任を認める判決があった。
何しろ、婦警に暴行などしていないのを見ていた目撃者の証人採用を拒否し、警察のでっち上げを示す証拠を調べない裁判だから勝つ見込みはないと思っていたそうで、その意味では、嬉しい予想外だった。
日本の裁判システムは狂ってる。根本的に改革しなければならない時代に来ているが、狂わせてる輩が法務省として存在するのだから、日本の狂気は、まだ暫くは続くのだろうなぁ。

コンピューター

2016-03-18 | Weblog
将棋やチェスなどでも人間を凌駕して来たコンピューターが、とうとう囲碁でも人間を超えたようだ。
世界一と言われる韓国の棋士を4勝1敗で圧勝したが、過去の棋譜を記憶して最善手を選択して行く作業はコンピューターならば朝飯前。感覚的な部分もある囲碁は、まだ人間を超えるには時間がかかると思われていたが、意外に早かった。2050年には、総ての感覚、能力で人間を超えると言われているが、やがて人間がコンピューターに支配されるSF小説のような時代が来るのだろうか。
もし人間型のロボットコンピューターになったならば、その機械たちには水も食料も空気もいらないのだから地球環境を破壊しても「生存」は可能になる。支配者となる「機械」は、どんな地球の未来を選択するのだろうか。
俺は、以前から「人間でなくコンピューターに判断させれば冤罪は少なくなる」と思っているが、でっち上げをする警察や証拠の隠滅を謀る検察などは、総て淘汰され、裁判で捏造が通用しなくなる。人間の弱さが生み出す嘘の自白も容易に理解するだろうし、人間裁判官のように簡単に誤判は行わないだろう。
少なくともコンピューター裁判になれば、今のように冤罪が簡単には作られなくなりそうだ。
それだけは良い時代になりそうだけれども過ちを犯すから人間。過ちを犯さないコンピューターとは、支配し、支配されるような世界で共存したいとは思わないけども、さて俺が体験出来そうもない未来。どうなるかねぇ。