桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

今市事件続

2016-03-15 | Weblog
俺たちの裁判は、まず警察官が証言して、その後に検察官だったのに、今市事件は逆だね。
警察官は裁判では真実は言わない。冤罪を争う裁判では、警察官が「やらない」と語れば、それは「やった」と言うことだ。
今市事件でも、そうだね。今日の報道で印象に残ったのは取調官が「刑務所へ20年か30年行っても、若いのだからやり直せると話した」と認めたことだ。
俺も言われたなぁ、「否認すると死刑だよ。素直に認めてやり直せ。まだ若いんだ、いくらでもやり直せる」とね。
今市事件で証言した検察官や警察官は、一応に「自白強要はしていない」と語るが、勝又さんが「された」と語る事実を認める部分もある。布川事件とソックリ。認める部分から炙り出される真相を、ぜひ裁判員には見抜いて欲しいなぁ。

誰の発案だろね

2016-03-15 | Weblog
巨人に、また金銭問題だ。試合前の前に組む円陣で「声出し」と呼ばれる人に対して、その試合で勝てば5千円を払い、負ければ千円を支払わせていたとか、ノックで最後にエラーした人が罰金を払っていたとかの事実が公表された。
確かに、何かをして罰金だとかの報道は聞いたことがあるけれども、チームの全員に等しい選手が参加して、試合の勝敗で金を払ったり受け取ったりなんて、何をやっていたんだ!!と呆れるばかりだ。
2012年からやっていたそうだが、原監督自身が女性問題で1億もの金を支払っていたチームだから、この程度の金は愛嬌なのかも知れないが、「士気を高めるために行っていた」なんて、余りにも情けない。
この金が試合の勝敗には結び付かないにしろ、自分たちの試合結果を金に結び付けることは、虎視眈々と野球賭博で選手を狙っている犯罪者に突け込む隙を与える行為だろうに、これを見逃して「士気を高められる」と思っていた首脳陣は、総てが指導者失格だろう。この事実は、昨年、福田や笠原の賭博行為が明らかになったときに、既に調査委員会では知っていたのに「賭博行為にはあたらない」として公表しなかったのだとか。
その責任者が大鶴基成だよね。元検察官で布川事件が再審開始になったとき、この男の名前で「再審開始決定は誤りだ」との書面が上級審出されたけど、偏見と曲解ばかりのお粗末な中身だったなあ。今の検察で出世した奴なんて人間の常識を弁えないのが多いのに、そんな輩を調査委員会にして有り難がってるところが、そもそも間違いなのだ。証拠隠しが日常の検察官稼業をして来たから、こんな行為も見逃してしまうのだろう。
巨人は無観客試合か、何らかのペナルティを受けなくてはダメだ。
これが巨人だけのことで終わればいいけどなぁ。