桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

検察庁

2008-07-19 | Weblog
田中森一という元検察官がいる。闇社会の弁護人になり、先頃、刑務所に入ったニュースを覚えている人もいるだろう。
この田中さん、多弁に自己弁護をしている。書籍も出していて、その中で、なぜ検察官が強引な捜査や起訴をするのかと言えば、、その理由は金にあると書いている。やはりだよね。
警察の裏金は有名になり、かなりの人が知っていよう。新人警官にありもしない超過勤務手当てや休日出勤手当てを与えて手懐け、5年過ぎると架空の領収書を作らせて裏金作りに加担させるのだと、つい先日、群馬県警を相手に身分回復訴訟をしてる元警察から聞かされた。なぜ正義感強い若者が裏金作りに巻き込まれるのかと不思議だった俺には、全面的に信用する気は無いが、そうだったのかと判る話だった。
田中元検察官の話も、また同じ思いになるものだ。検察官も金なんだね。
本来、検察庁は警察を指揮出来る組織のはずだ。でも、現実は指揮どころか、捜査能力の無さが致命的で、警察の思うままにやられている。警察の違法、無法な捜査能力にブレーキをかけるどころか、つるんで悪事をしてる始末。証拠隠しは、その骨頂だろう。弱味でも握られてるのだろうか。捜査力を持つ警察に従わねば裏金などの不正を捜査されたら困るので、何も抵抗出来ないとあれば、それは納得の行く話だが、まあそこまでは無いだろうね。
田中森一さんの本は、検察庁の裏側と汚さを知る上では、それなりに面白いね。頑張れ、ムショ仲間!

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