桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

小さな記事

2015-04-11 | Weblog
62回も警視総監賞を得た警察官が、覚醒剤に手を染めて逮捕されたと、スポーツ紙の片隅に記事があった。暴力団係の警部だったそうだが、ここにも「稲葉さんがいたか!!」の思いだった。
それなりの正義感と意志を持って警察官になったのだろうに、犯罪を犯してしまう思いは、どんなだろうか。
北海道警察で暴力団係を長く勤めた稲葉さんは、手先に利用したスパイたちを使って、成果主義の警察幹部の求めに従って架空の拳銃摘発を重ねる中で、次第に倫理観を失い、やがては覚醒剤に溺れてしまう。
きっと、この警察官も同じような道を歩んでしまったのだろう。
きっと稲葉さんと同じに、深い後悔の中にいることだろうが、真面目な警察官が真面目な警察官でいられる警察であって欲しいよなぁ。

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