桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

新しい仲間

2011-06-21 | Weblog
先日、熱海の裁判交流集会で出会った冤罪仲間に付いて書いたが、彼は、子供たちのこともあって顔は公表してなかったらしい。
俺は、名前を公表してるので良いかと思って写真を出したが、そんな訳で書いたのを削除したから、新しく書いた。
滋賀県に住む彼、柿木さんは通勤電車で痴漢冤罪に会ってしまったが、名前を公表して闘っている。なかなか痴漢冤罪で名前を出せる人はいない。家族や社会的な問題を懸念して、つい尻込みする人の気持ちは判るし、責める気はないが、やはり仮称では闘いに力は生まれ難い。
それだけに柿木さんの思いが判るし、勝って欲しいとも思うが、痴漢冤罪は証拠が人の言葉だけというのが多くて、勝つのは厳しい事件が多いのが現実だ。
柿木さんは中学校の先生で、今も子供たちから慕われているらしく、その写真類も見せて貰った。
冤罪の苦しみは、痴漢でも殺人事件でも変わらない。柿木さんの苦痛が解放されるのを祈りたいし、そのために力を尽くしたいとも思っている。

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