桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

三井環元検事

2008-09-01 | Weblog
先日の新聞に、三井さんの刑が確定したと出た。
暴力団に関連しての逮捕、有罪だったらしいが、三井さんは検察の裏金を告発しようとしていた矢先の逮捕だと言ってた。
これ、どっちが本当なのだろうか。
樋渡検事総長に書いたとき、検察の裏金を警察に捜査されたら困るから、警察の違法な捜査、取り調べを指摘出来ないのではないか、と書いた。
三井さんの言葉が事実ならば、俺の指摘通りだよね。三井さんは大阪高検公安部長。高検の幹部だった。
まあ賄賂を貰っていたのだから、三井さん自身も誉められた検察官ではないが、その三井さんが裏金を告発するというのは尋常な話ではない。まさに窮鼠猫を噛もうとしたわけだ。
「俺を逮捕するなら、検察の裏金をばらすぞ!」だね。
警察の裏金、証拠の捏造や改ざん、その不正を検察庁が暴くならば、「検察庁にガサ入れ、捜査をするぞ!」と警察は抵抗するよね。三井さんが示している。
多分、小さな囲み記事でしかない三井環元検察官の有罪確定の報を読んで、その中に潜む検察の犯罪性を読み取れる人は少なかろう。しかし、だから検察の犯罪性が消えるわけでも、許されるわけでもない。
犯罪は、何時かは暴かれる。ましてや国家公務員たる検察庁、天の許さぬ日が来ることを知るべきだろう。
ねえ、樋渡さん、大林さん。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿