桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

阪原弘さん

2011-02-13 | Weblog
日野町事件の犯人としてデッチ上げられた阪原さんは、広島刑務所に入っていたが、間質性肺炎を患い、満足な治療が受けられなかったことから体調が悪化し、とうとう意識不明となって社会の病院に収容された。病院での治療効果があって体調が回復し、これならば元気になれると思っていた正月、痰の処置でのトラブルから呼吸が停止。また意識不明になり、今も厳しい状態が続いている。
今日、北九州へ行く前に見舞いに行って来た。
ベッドの阪原さんは、何本もの管に繋がれ、荒い呼吸をしていた、頬は痩せ、目は窪み、本当に長い闘病にやつれていた。細い足は骨と皮。ここまで痩せさばらえなければ病院治療をさせない日本の検察・法務。怒りが猛然と沸き上がって来た。
阪原さんの身体に触れ、頑張って!と言う以外に言葉が無かったが、何とか奇跡が起きないものだろうか。俺たちが勝っただけで終わらせてはならないし、絶対に、そうはさせない!

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1 コメント

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広島刑務所長 (名古屋 Y)
2011-02-14 00:03:26
 この男が、阪原弘さんを今日の状態に追い込んだ張本人です。
 阪原さんの病状が悪化していくのは、家族や面会人、弁護士にも容易に判るほどであった。
 しかし、その人達の要請を無視して、まともな医学的措置をとらせなかった。
 最高裁で確定した「無期懲役」に、広島刑務所長が刑罰を勝手に追加したも同然である。
 許すべからず、広島刑務所長!

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