桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

惨事

2011-03-13 | Weblog
川上から若宮のアパートに帰る道路は、信号が消えて、車が溢れていたが、全く混乱がなく、交差点も譲り合って流れていた。
メイン道路は避けて、裏道を通る道筋は、やはり被害が各所にあり、ラジオで世界で四番目の巨大地震と聞いて震源地宮城の被害が案じられたが、早くも塀や瓦の片付けをしている人がいた。
アパートに着くと、余震に怯えて外にいる人が一杯いた。
アパートのドアを開けると、まず靴箱が倒れて靴が散乱。玄関左手の風呂場のドアが開き、浴槽に入れてあった水が玄関をも濡らしていた。
部屋に入ると、お勝手は冷蔵庫がガラス戸付近にまで、1メートルは動き、お勝手の机に乗せていた調理類は、総てが散乱!レンジは壊れて足の踏み場もない。更に、部屋を見れば、入口の茶箪笥が倒れてテレビに当たっていた。もちろん、中の食器類は、総て畳に落ちて散乱!タンスの上に乗せていた物はもちろん、中からも物が飛び出して散乱していた。
奥の部屋は、俺の敷いたままの布団の上に本棚が倒れていた。机の上にあったパソコンやプリンターも飛んでいた。
惨状だった。
もし寝ていたらば、どうなったか、冷や汗モノだね。写真は、一応、少し整理した後の部屋。

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