桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

28名

2015-05-04 | Weblog
アメリカが世界の紛争に介入して軍隊を派遣するが、アメリカに帰国した後、精神を病んでしまう例が、色々と言われている。先日、戦地で名を馳せた狙撃者のことを描いた映画も公開されたけども、帰還兵が自殺したりする事件は、良く聞く。戦闘行為が人間性を破壊するのだろうが、全く人格が違って帰国しまうことがあるようだ。
これは戦争の悲惨さを示すだろうが、実際に戦闘行為を行わなくても、そうなる人が日本の自衛隊員にいると知って驚いた。
自衛隊が「平和何とか」として、小泉首相時代から中東の戦地に行っているけども、その帰国者のうち、これまでに28名の自殺者があったそうだ。
知らなかったなぁ。
確か、砲撃を受けたとかのニュースを聞いたことがあったけども、直接に戦闘をしなくても、戦地で「平和を維持する」として環視行動をすれば、命の危機を感じるストレスは多いことだろう。
戦闘行為をしなくても出ている自衛隊の自殺者を思うと、自民党と公明党政権が行うと決めた、「アメリカに加担する戦争法案」は、確実に戦闘を発生させるのだから、より多くの悲劇を生み出すことだろう。
自衛隊員にも、大変な時代になるねぇ。

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