桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

腐れ検察のコメント

2014-04-01 | Weblog
袴田事件で、やはり検察は、即時抗告した。静岡地検の次席、西谷隆は、その理由に付いて、「DNA鑑定の証拠評価に問題があり、各種証拠について合理的根拠もなく警察の捏造の疑いがあるとした点も到底承認できない」と語ったらしい。
腐れ検察と言うよりも狂い検察、いや、どのような言葉を使っても、この即時抗告の暴挙を語る言葉は見い出し難い。
裁判所が「耐え難いほどに正義に反する」と指摘した捜査の不正に対して、何も感じないばかりでなく、「科学的根拠に乏しい不合理で不当な根拠に基づく誤ったもので到底承服できない」とし、「(警察の捏造についても)裏付ける根拠はない」などと反発している。
袴田さんを有罪にするため、ズボンの色を示す「B」印を「大きさを示す」と、偽りを主張したのは誰だ!裏木戸脱出の不可能を示した弁護団の実験を、検察は否定する実験をしたのか?味噌タンクに漬けられた衣類の不正は、検察は科学的に検証したのか?
ことをDNA鑑定問題に矮小するのは、弁護団から示された事実を、そこでしか反論出来ないからだろう。ズボンよりもズボンの下に穿いていたステテコに大量に血液が付着していたのは、検察の主張する「科学的思考」では、どう説明すると言うのだ。
袴田さんを「殺す」と主張する検察を、我々は傍観は傍観するしかないのだろうか。
裁判所は、味噌タンクから出て来た衣類の捏造を「警察のでっち上げ」と指摘したが、俺は、検察官の関与も疑っている。あのとき、犯行衣類は、袴田さんの来ていたパジャマだ、とされていた。それが血液の関係で怪しくなり、公判維持すらも危ぶまれ始めていたのではなかったか。そこに、降って湧いた「味噌タンク衣類」だ。独り警察だけでなく、検察の要請はなかったのが?
そう、無実の証拠は隠して許されることから、袴田さんを犯人にすることが「社会正義の実現だ」と考え、正義のためと自己弁護をして「有罪の証拠を作っても許される」と考えた、違う「前田検事」は存在しなかったろうか。
俺程度の「味噌漬け実験」でも、裁判所が「耐え難い」と語る捜査の不正は理解出来る。それもしないで「捏造の判断は到底承知出来ない」と反発する検察を、このまま存在させて良いのだろうか。
捜査の不正を裁く法律を作り、袴田さんを「殺す」と言い続ける犯罪者として、厳しく処罰しなければならない、と俺は思う
腐れ検察の狂った抗告に、俺は徹底的に反対する!!

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