桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

約束

2013-03-02 | Weblog
名張事件の事実を基にした映画を観て来た。
先の真昼の暗黒は、すでに勝利した事件で、それでも冤罪の苦しみを受けた家族の思いに涙したが、今日のは、今も塀の中で苦しんでいる事件だから、本当に胸に堪えた。
映画後の話も、とても平静には話せなかった。
奥西さん自身の日々、家族や支援者、弁護団の思いに同化してしまい、悔しさや悲しみの涙で、話す言葉が詰まってしまったが、それなりに伝わったみたいで、沢山の人が署名に協力して帰られたのが嬉しかった。冤罪仲間のために、俺に可能な限りの力を尽くしたいし、名張事件はじめ、闘う仲間が1日も早く勝って欲しいと願うばかりだった。

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1 コメント

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冤罪はなぜ起きるのか (朝武直樹)
2013-03-04 14:24:53
昨年6月9日に経済産業省職員に対して桜井さんに講演をしていただいた朝武です。
「約束」という映画を見ました。(残念ながら、桜井さんのトークの前の回だったので、トークはお聞きできませんでしたが)
すでに当事者がこの世にいない事件ではなく、現実に死刑囚として存命されている事件でこのような映画を撮り、上映したことに非常に意義を感じます。もちろん、意義があるだけではだめで、この映画の上映が「再審」にまでつながればよいと思います。またぜひとも、裁判官、検察官にこの映画を鑑賞してもらいたいと思いますが、どうなのでしょうか?一個人として、どのような感想を持つかぜひとも知りたいものです。
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