桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

墓参り

2011-11-11 | Weblog
冤罪仲間で、無念の獄死をした日野町事件の阪原弘さん。墓参りをしたいと思っていたが、やっと今日、思いが叶った。
名古屋で日野町事件守る会に加わり、布川事件と同じように支援しておられたYさんに車を出して貰い、彦根の家に弔問し、豊田町の墓地に参ることが出来た。どんな思いで阪原さんが塀の中にいたか、それは判るが、どんな思いで世を去ったかは判らない。
墓前に立ち、やはり涙が出た。
どんなにか自由になりたかったろう、無実を証したかったろうと思ったらば、その無念さは、痛いほどに判る。だからこそ、俺は全力で活動し、闘わなければならないと思った。
雨に濡れながらの墓参だったが、阪原弘さんの涙雨だったと受け止めた。

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