毎日新聞の「風知草」と言うコラム欄に、小泉元首相が三菱や東芝など、原発担当者とドイツ、フインランドを訪問して「脱原発、行って納得、見て確信の心境になった」とある。
俺は小泉が嫌い。若者に夢のない、弱い者に生き難い新経済社会を創ったのが小泉首相だからだ。
でも、この記事にある彼の言葉は、安倍首相とは違った気骨を感じる。
ここにある言葉は、どれもこれもが俺の意識に重なり、俺は小泉純一郎を見誤っていたろうか、と思うほどだ。
「日本の場合、そもそも(核廃棄物を)捨てる場所が無い。原発ゼロしかない」「(今すぐゼロは暴論と言う声が優勢ですが)逆だよ、逆。今ゼロと言う方針を打ち出さないと、将来ゼロにするのは難しい。野党はみんな原発ゼロに賛成。総理が決断すりゃあできる。あとは知恵者が知恵を出す」「昔も『原発を失ったら経済発展ができない』と経済界は言うけど、そんあことはない。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」「必要は発明の母って言うだろ?敗戦、石油ショック、東日本大震災。ピンチはチャンス。自然を資源にする循環型社会を、日本がつくりゃあいい」などなど、実に明快に反原発を語っている。
良いねえ、小泉さん。その通りだ。