桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

デービットさん

2011-07-04 | Weblog
ハワイから来て、日本の司法などを研究されている方が、布川事件に興味を持って話を聞きたいと言ってくれた。
先に、杉山が話したらしいが、今日、日弁連でお会いした。
ジーンズを穿いて来たので、少しラフな格好だったかと案じたが、デービットさんは、さすがにハワイアン!半ズボンでホッとした。
布川事件を体験した思いを中心に質問されたが、俺の詩集も読んで来てくださっていて、堪能な日本語と質問で答え甲斐があった。
俺の詩を哲学的と言ってくださった。アメリカ人に哲学的と言われたの、少し嬉しかったなあ。
デービットさんは、日本の交番を研究したくて来日したのだとか。ハワイで知り合った警察官僚の「日本はオープンですから、何でもOK」の言葉を信じて来たが、こんな閉鎖的なところは無かったと呆れていた。しかも、村社会の弊害も語っておられ、的確に日本を把握されておられたのには感動した。
俺の得た塀の中での哲学を「禅僧みたいですね」と言われたが、怒りも喜びも素直に表してこその人間!
そう言った俺の言葉に、同意の笑顔を貰えたのが、最高に嬉しかった。
楽しかった語らい、次がハワイになれば、また嬉しいことだが。

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1 コメント

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Hawaii (まり)
2011-07-07 23:08:06
行くとき言ってー。同行するわ~♪
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