桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

映画

2013-06-13 | Weblog
昨夜は、映画を見に行った。日本の青空Ⅲ「渡されたバトン」、新潟県の巻原発建設を巡る街の歴史を描いた作品だった。
今、福島原発問題があり、自民党政権の原発再稼働宣言がある中で、今後の日本を考えるのに最高の映画だ。
核廃棄物の処理は、後世の知識に頼るのが、今の原発だ。地下深く埋めて何万年と保管し、その間にに進む科学的知識で処理するか、自然消滅を待つらしいが、弥生時代からでも数千年だ。万と数える歴史の中で核廃棄物を管理出来ると考える、この楽天主義は、犯罪と同じだろう。
地球は生きている。今の地中が、何千年後には地上になることもある。一度、核廃棄物が地上に撒き散らされたならば、たちまち地上は人類の生き永らえない世界になることを思えば、今の繁栄に原発を利用することは、人類の後世に対する犯罪行為だと、俺は思う。日本の原発は、総て廃止する。そして、数十年の規模で続く廃炉作業を原発労働者の仕事にし、新しく産み出す発電所を新産業とすれば、決して原発の廃止が日本産業の衰退にはならない。この判りきったことを語らずに、原発廃止な日本産業の衰退と語る輩は、原発マネーに毒されているのだ。
日本の明日を考える、この映画を、多くの人たちに見て欲しいものだ。
昨日は、映画に出演した茨城県出身の赤塚真人さんが舞台挨拶した。

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