桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

久しぶりに

2014-07-31 | Weblog
昨日は、久しぶりの事務局会議だった。
俺の参加出来ない日に開かれることから、今月は、急遽、予定を変更したが、9名で開かれた。
その中で、先の大崎事件決定に行った人からの報告もあったが、改めて「なぜ布川は勝てたのか」という話になった。
弁護団、支援者、本人、これらが力を併せて、最高の形となり、裁判所を説得したのだろうが、この経験を他の事件にも差し伸べようという話で終わった。
その後、俺は会議を中座して、あかつき印刷の納涼会へ。
あかつき印刷労組には、本当にお世話になったが、当時、お世話になった方は、もう出世したり、退職され、知らない顔も多くなったけど、行くたびに有り難かった支援に感謝の思いが深まり、もっと頑張ろう!という気持ちになる。
昨日は、丁度、三鷹バス痴漢冤罪事件の逆転無罪が確定した日になり、納涼会は盛り上がった。

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1 コメント

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(祝)三鷹バス冤罪事件終結 (Tri)
2014-08-01 03:22:41
3年近く無罪を争っていた事件でようやく終結して喜ばしい限りだと思います。残念なのは一審できちんと証拠を審理していれば無罪判決を出す事もできた筈なのに、筋の悪いヒラメ裁判官に当たってむりくりな理屈で有罪にされてしまった事です。あまりのひどい判決でネットでも有名になりましたが・・・・

とはいえ、別の見方をすれば一審で無罪でも高い確率で控訴されるので、高裁で無罪確定させた方が最高裁への控訴の目も少ないので望ましいという視点もあります。それでも、刑事司法の場では無罪が出たら検察側は控訴できない制度にすべきだと思います。一審~最高裁まで連続した訴訟として控訴を認めるのは、防御力で劣る被告側には酷すぎます。

あと、無罪判決を書かれた高裁の裁判官の今後の処遇が心配です。最高裁事務局の恣意的な報復人事で地方へたらい回しや昇格昇級が抑えられるといった事の無い様に願いたいものですが、大変心配です。今の時勢、無罪判決をかける裁判官自体は全体からみて希少種ですからね。

何にせよ、状況証拠だけで安易に有罪へ導く心証形成は今後裁判所においてはできるだけ慎まれるべきだと思います。痴漢事件が発生してたまたま被害者の後ろに居てあやしいというだけで逮捕・起訴されるのではたまったものでは有りません。疑わしきは被告の利益にという刑事司法における原則を日本の裁判官は肝に銘ずるべきでしょう。
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