桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

遠い悲しみ

2010-03-04 | Weblog
肉親を失う痛みは、長く続く。季節ごとの思い出や場面に出会うたびに、その面影は甦る。似た風貌に出会い不意を突かれて思い出を甦えらせたときなどは、言葉を失うこともある。
昨年、年若い弟さんを亡くされた法学者から頂いた手紙と共に、俺が母を亡くしたときに新聞に投書した記事コピーを見たらば、久しぶりに遠い悲しみが甦って来た。
あのときから、もう34年になるのに、まだ悲しみの感情が生きているのだ。昨年に弟さんを亡くされた姉としてのT先生の思いを考えると、悲しみにお掛けする言葉が無い。

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1 コメント

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2010-03-04 20:21:16
この投稿文、是非全文読ませていただきたいです。
差しつかえなければ全文アップよろしくお願いします。
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