桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

喜び

2011-05-25 | Weblog
無罪判決を受けて外に待っ皆さんのところに行ったらば、何重にも重なる人垣。俺の喜びを自分の喜びとしてくださる皆さんを見ていて、俺は幸せ者だと思った。
判決前、裁判所前にいたらば、フッと俺の前に紙袋を差し出す男性。見たらば、中学生時代の恩師だった。俺はどうしようもない奴で、この恩師のカメラを借りて質屋に入れてしまったり、先生には迷惑を影通したが、先生宅に俺が忘れたらしいアルバムがあったとご持参くださったのだ。
恩師が来てくれた喜び、忘れていた昔の思い出の写真を手にした喜び、だった。

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