桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

花見

2011-04-16 | Weblog


昨夜は花見をした。
水戸の支援者の中に、沢山の救援物資を持って岩手県へ行った人がいる。何でも車を連ねて米200キロ。パン1500個、その他を持って行ったそうで、その報告も兼ねて「花見」の宴をした。もちろん、アルコール付きだ。
三々五々、水戸城の堀にある桜を見た後、駅前の店へ。
乾杯の発声は「復興を願って!」だ。岩手県へ物資を届けた話は「足の裏に付くヘドロの感覚など、実際に亡くなった人が傍にいるかも知れない惨状を現実的に感じて見ると、ただ物を届けただけが申し訳ないようだった」とのこと。地震被害はなくて、殆んどが津波被害だったと言う岩手県の様子も聞くだけで厳しさを感じた。
俺も、少し石巻市の様子を話した。
それからは、それぞれが地震体験と避難体験などを話したが、余りにも大災害で茨城県の被害は小さなモノになっているけれども、それなりに大変な被害を受けたことを知った。東海村の避難場所など、初めは一日一回、お握り一個だったらしい。
原発の話にも盛り上がって、近いうちに原研労働者に身近な放射能の話を聞いて学ぼうとなった。
あの地震以来、初めて飲んだと言う人もあったが、やれることに力を尽くして、何で飲むことに遠慮があろうかの夜だった。
ライトアップはなかったが、街路燈に映えた桜は美しかった。

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