桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

マサトの手紙

2010-11-20 | Weblog
以前、学校で「誰かに手紙を書いて出しましょう」という授業があって、そのときにもマサトは、俺に手紙をくれたが、今回も、何かあったのか、昨日、帰宅したらばマサトの葉書が届いていた。
マサトは、純な精神と感性を持っている子供らしい子供だが、もう大人のような部分も持っている不思議な子供だ。独特の感性もあって、だからこそ、俺の作った歌(かぁちゃん)を聞いては、聞くたびに泣いて「ショウジが可哀相だから、ボクがショウジのお母さんになる」と5才のときに言ったのだろうが、どんな大人になるか、楽しみだ。
届いていた葉書には、茨城中学の模擬試験を受けたが、260名で59番目だったとあった。塾に行くわけではなく、母親エリコの創る宿題をこなしているだけみたいだが、弟のユウトとともに将来は、弁護士になって俺を助けると思ってるらしいマサト。本当に将来が楽しみだが、集中した文字を見て、俺もマサトの思いに相応しくあらねばと思わされた葉書だった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿