桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

241名

2017-01-27 | Weblog
文科省の天下りが暴かれて事務次官が辞任した。
省庁の役人として国家試験に合格して働く人たちで、果たして何人くらいが「自分は国家国民のために公僕として働く」と考える人がいるのだろうか。
残念ながら多くはあるまい。多くの役人は上級国家公務員試験合格をステータスとして、いかに出世するか、いかに甘い汁をすうか、そんなことしか考えないのではなかろえか。
その役人の存在なくして政治を行えない自民党は、 表面的には何事かを行っているかのように振る舞うが、実は役人の言いなりであることが多い。司法の世界など、その最たる部分だろう。
文科省で明らかになった天下りは、もちろん、総ての省庁で巧妙に行われている。パチンコ業界と、それを取り締まる警察、ここにも利権と天下りがある。新しいギャンブルのカジノも、もちろん警察は天下り先、利権先として巧みに使うだろうが、法律で取り締まる連中でさえも、この始末だ。各省庁が取り締まる側としての立場から天下り利権先に行う補助金などの脱法的な税金の使用は、果たして幾らになるだろうか。
今日の赤旗には、文科省の現役役人が、全国の大学に現役役人のままに出向している人数は241名とあった。
文科省は大学などに対する補助金交付を決定する立場にある。その補助金を与える相手に、現役の役人が出向して大学幹部として存在する!
明らかに税金の不正使用が行われているということだろう。
大蔵省と、その管轄企業。国交省と、その管轄企業。あらゆる省庁には法律的に管轄する企業などが存在して、そこで行われている補助金、助成金なる税金の交付。その金を甘い汁に変えて国を食い尽くす白蟻役人。それを自分たちの甘い汁にする寄生虫政治屋の自民党。世も末だねぇ。

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