桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

やましい奴

2010-06-11 | Weblog
自分のしていることに自信があれば堂々としていられる。胸を張れない生き方をしてれば、やっていることを隠したくなるし、コソコソとするのが人間だね。もちろん、人間の作る組織でも同じことだろう。
今朝の新聞に検察庁が会見をフリー記者にも解放したとの記事があったが、その中で「なぜ撮影させないのか」と問われて「捜査機関であることや捜査対象者への配慮」などを理由に撮影制限をすると言っていたけど、これは嘘だよね。
何も報道陣は検察庁内部を自由に撮影させろとは要求すまい。記者会見を撮影させろと言っているに過ぎないだろうに、この拒否の理由は理由にもならない。
これが堂々と生きていない連中の心理なのだ。
大体、検察が記者会見をするときに話すことは理不尽が多い。とても国民が納得しないようなことも平然と言い放つ。その姿を直接に国民に見られたくない思いが撮影に厳しい検察の姿勢になっているのだろう。
国会の証人喚問も、何時からかテレビ放映がなくされたが、あれも同じ心理で嘘を言う姿を見られたくない国会議員が自ら法律を作って不可能にしてしまった。ちなみに情報公開で閉鎖的な官庁をランク付けすると、検察庁、矯正施設、宮内庁となるらしい。
まあ宮内庁は神の世界だから、アリかも知れないが、他は、どっちも検察官が支配する検察庁と刑務所などの矯正施設が秘密性が高いと言うのが面白いよね。
あいつらは収容者のプライバシーとか何とかの理屈を付けて自分たちの行いの正しさを言うが、実態は違う。近代的法治社会に無縁な前時代的な法感覚で法律の行使をしているゆえに、その行いを公開出来ないのだ。
俺が、こう言っても検察庁は反論出来ない。図星だからね。恥ずかしいよね、日本の実態は。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿