桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

保護観察所

2011-05-23 | Weblog
今日は、保護観察所に行く日だった。
マスコミが一緒に来たが、何時も通りに行き、担当者にお会いして来たが、今日は観察所の偉い人も同席して、今後のことの話にもなった。もちろん、今日で保護観察所行きはお仕舞い。長かった月日の話などもしたが、一番胸に迫ったのは、利根町で保護観察の任務を担って下さった保護司さんの話になったときだった。
俺が利根町に帰った後、月に2回、保護司さん宅をお訪ねしては、奥さんの手料理をご馳走になった。保護司の任務を離れて「桜井の無実は信じてます」と、ある席で言って下さったことがあって、本当に励まされた。もし再審が叶わなくても、俺の生き方で無実を知って貰いたいと思って利根町に帰ったから、俺は、その保護司さんの言葉で自分の月日が認めて貰えたような喜びを味わった。
これで最後の保護観察所だが、俺は保護司さんにも恵まれたと思ったらば、思わず涙が出てしまった。

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1 コメント

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お疲れ様でした。 (N)
2011-05-31 23:56:59
本当に本当におめでとうございます(まだ確定前ですが)。

元気そうな姿,テレビや新聞で拝見しています。お忙しいと思いますが,どうぞ無理なさらずに。44年を取り戻すことはできないでしょうが,これからの時間を思う存分,櫻井さんらしく生きてください。

応援しています♪
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