桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

久しぶりの野球談義

2019-09-04 | Weblog
プロ野球も終盤戦だ。セパ両リーグともに優勝へのカウントダウンが始まり,選手個人の成績も含めて悲喜交々だ。
今年のセリーグは落差の激しい経過を辿ってる。巨人が走ったが、丸ロスを乗り越えた広島が勝ち始めると巨人は没落。広島が連敗を始めると、今度は横浜がアタマを出す。更に,また巨人が復活。
降り始めると市街地を川のようにしてしまう、最近の天候のような激しい経過だった。
3度目の監督をした原。経験値と思える采配、選手の失敗に動じない姿は流石だった。トップにあるのは立派だろう。でも、俺には物足りなさを感じる。原には選手を見抜き、抜擢して使い続ける能力がないと思うからだ。
夏場の窮地、原は阿部慎之助を先発に起用して乗り切った。期待に応えた阿部慎之助は,その力量を発揮して見事だったが、残念ながら40歳。疲労が溜まれば凡人だ。力量の衰えは隠しようがない。絶好機に打席に立ち、スリーボールからど真ん中を2球見逃し、ボール球を凡打したときは驚いた。昨夜の冴えない打撃や守備は、もはや終わった選手としか感じない。
実績に頼った起用は原監督自身が安心したいのだろうが、その安易さはチーム力を削ぐ。
この終盤戦になっても阿部に先発を託す采配には原辰徳の限界を感じるばかりだ。
優勝戦線にいる監督に対して、大変に失礼で不遜な批評だとは思うが,もし野村克也が監督ならば、力を発揮し始めた若林、重信、増田などの若手を、どう使ったろうか?と思うと、つい厳しい言葉になるし、もっと大胆で面白い野球をして欲しいと願ってる。
優勝のゆの字も無かった下位チームファンにすれば贅沢な思いだろうけどね。

みんなでやれば恐くない!

2019-09-04 | Weblog
このところ、日本では韓国叩き、韓国憎悪の声が溢れてる。
昔から靖国万歳の人たちを中心に韓国蔑視の声は上がり続ける日本だが、今回は、その域を超えてうち揃って罵声を浴びせている感じだ。
テレビを点ければ、どこでも韓国政治を批判していて、今は「タマネギ男」とかで疑惑云々とやってる。
何だか判らないけど、日本のテレビならば、韓国より日本政治の疑惑を報道すればいいのに、安倍独裁が恐いのか、それとも安倍独裁に従って甘い汁を吸いたいのか知らないが、醜い話だ。
今回の騒ぎは、韓国での徴用工裁判で戦争当時に韓国人を徴用して使った責任を認める判決が出て、韓国にある日本企業の資産が差し押さえられたことに始まる。
日本政府は「責任は負わないとする政府間合意がある。認められない」と反発し、ホワイト国外しをする、韓国が反発して防衛体制から日本外しをする、となった訳だ。
昨日、官邸の記者会見で面白いことがあったらしい。
徴用工問題は韓国だけではなくて中国にもあった。もちろん、政府間合意があっても個人の請求権は残る、と日本の裁判でも認められているのだから中国人の徴用工被害者は日本企業を訴えて裁判で勝った歴史がある。そのときは、日本企業は和解してお金を払って解決したのだ。
今回の韓国人に対して「同じように和解しないのか」と、菅官房長官に記者が質問したらば「私企業のことは論評しない」と逃げたらしい。
中国人には和解。韓国人には和解拒否のホワイト国外し!
道理が通るのかなぁ。
大国には弱腰、見下す相手には声高。韓国外相の発言を遮り、無礼だとかの発言をした河野太郎は物笑いのタネだろうが、あんなのが日本人だと思われては堪らないよなぁ。
中国人にはで来て韓国人には出来ない。理由は簡単だよね、大国には弱い、韓国に植民地支配した過去の尊大意識が現れる、それだけだ。
俺はジジイになったが、戦後生まれだ。なぜ、あんな無謀な戦争を始めたのだろうか?と理解出来なかったが、首相の演説に野次れば警察に阻まれ、連れ去られるようになり、冷静な議論が封じられて過激な発言ばかりが目立っ今になると、これが馬鹿げた戦争を始めた力なのか!と判る思いになる。
過激な発言をする連中というのは、絶対に矢面には立たない。事が起こって泣くのは庶民だ。今だからこそ、道理ある行動と発言をしたいモノだ。今の時代だからこそね。