桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

悪党警察に腐れ検察!

2019-09-07 | Weblog
冤罪仲間の裁判に行くと、警察と検察の遣り口の酷さ、お粗末さを知ることが多い。良く、こんなことをして警察官や検察官をやっていられるものだ!と呆れることが多くて、警察と検察は良心を捨てらる人しか出来ない職業なのだろうかと思ってしまう。
東住吉事件の国賠裁判も酷い。
この火災事故が発生したとき、警察は「自然発火の可能性が強い」と発表した。しかし、その自然発火の捜査を満足に行わないうちに放火容疑で捜査をしていたのだ。
近所の目撃者の話、消防士の話、車の給油口に残る塗料の証拠、ガソリンスタンド店員の証言などは、ホンダ車の給油漏れ欠陥による自然発火を示していたのに、それらの事実を無きモノとしてしまい、ひたすらに自白を強要して放火殺人事件にした警察!その誤った捜査を検証せずに追認するばかりの検察!
今回の裁判では、それらの事実経過をパワーポイントで示し、いかに捜査がねじ曲げられたかを説明した。
ただ、それらを聴いても検察は、全く反省しない。
自然発火であることを語る証人や証拠に付いて、あるべきはずの書面などの開示を求める弁護団に対して、ツラっとした顔で「存在しない、特定不能」と主張する。
検察が無実であることが証明される書面、証拠を隠し、それを求める弁護団に対して「出さない」と言える今の裁判の仕組みは、絶対に間違っている。
警察や検察など、権力を持つ者が訴えられた場合、訴えられた側が持っている証拠は、全て、無条件で提出される法律にすべきなのだ。
無実を示す証拠を隠したり、無視したりして、犯罪に等しい行為を行って冤罪を作った警察官や検察官が、警察や警察という組織を隠れ蓑にして責任を逃れ、許されてしまうのは、どう考えても納得出来ない。
この裁判を担当する裁判長は熱心だ。事実を知ろうとする姿勢が見えるのが救いだが、国側と言われる検察の輩には、毎度ながら腹が立つよ!